2018.11.1

"in one piece"(無事に)

侍イングリッシュ

マレーシアの首都、クアラルンプールを訪問したとき、大失敗をしてしまいました。翌朝は午前9時から地元のマネジメント学会で「海外赴任者と現地社員の相互理解」について基調講演をして、さらにその翌日、日本人商工会議所でランチタイムの講演予定でした。私はいつものように翌日の予定を入念に確認して眠り、翌朝、目覚めました。すると、あろうことか頭の中で2つの日程が入れ替わっていたのです。

のんびりと朝食をとって部屋に戻ると、「まだお見えになっていないので心配しています」という英語のメッセージが! 会場へ急行すると、主催者の奥さまが飛び込んできて、私に抱きつきながらこう言ったのです。"I'm so happy you came here in one piece !"(無事にここに来られて良かった!)。"in one piece "で、壊れずに1つにつながっている状態、つまり「無事に」という意味を表します。

実はこの表現を、ミャンマーでも聞いたことがありました。安全帽を着用するよう呼びかける安全教育について、"Please wear a safety helmet so that you can go home in one piece."(家に無事に帰宅できるように安全帽をかぶってください)。家を強調すると、ヘルメット着用の警告が心に響きますよ、との助言でした。家族は離散せず一緒にいたいもの。"in one piece "が家族の文脈で使われると、胸にジンときます。

ところで、私の失態は無事収束したことを添えておきます。もう一人の講演者が私の分まで長く話してくれたのです!

執筆者紹介

河谷隆司

河谷隆司
異文化マネジメントコンサルタント。(株)ダイバーシティ・マネジメント研究所代表取締役。世界13ヶ国の日系企業拠点にて異文化マネジメント研修・講演を実施。著書に『英語の話せるボスになる』他多数。

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