2018.11.29

"the Japanese way"(日本の流儀)

侍イングリッシュ

今年話題になった言葉に贈られる「ユーキャン新語・流行語大賞」(12月3日発表)に、サッカーW杯ロシア大会日本代表、大迫勇也選手(28)の活躍を称賛する「半端ないって」などがノミネートされました。

W杯が印象深かったのは、「日本流の戦い方」が世界に通用した好例だったからではないでしょうか。海外勢が体格やスピード、高度なテクニックで勝るのに対し、日本代表は不利を克服するため同じ土俵で勝負せず、組織プレーと結束力という自分たちの最も得意とする流儀(the way)で戦いました。
"They fought the game the Japanese way."

世界水準の競争では実力は僅差です。勝敗を分けるのは「生来の自分らしさ」(innate values, characteristics)に立脚した戦術かどうか。自己や競合相手を分析した上で徹底すれば、「らしさ」(way)は勝利をもたらす武器になるのです。 開幕2カ月前に着任し、日本を16強に導いた西野朗(あきら)監督は、すでに4月の就任会見で組織プレーと結束力にこだわりを見せていました。 時間がない中のチーム作りについて「規律や組織で結束して戦っていく強さ、化学反応を起こした上で戦える強さをベースにする」と語り、大会で見事に実を結びました。

さて、今回の代表は全員日本出身でした。異文化融合(cross-cultural fusion)の強みは化学反応(chemical reaction)にあります。将来、日本代表が各国出身の選手を受け入れるならば、別次元の化学反応が起こるかもしれません。4年後のカタール大会へ夢は広がります。

執筆者紹介

河谷隆司

河谷隆司
異文化マネジメントコンサルタント。(株)ダイバーシティ・マネジメント研究所代表取締役。世界13ヶ国の日系企業拠点にて異文化マネジメント研修・講演を実施。著書に『英語の話せるボスになる』他多数。

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