2018.12.13

"No offense"(悪気はありません)

侍イングリッシュ

ビジネスにおいて、製品開発や営業などで果敢に挑戦し続けなければ、競合相手にシェアを奪われてしまいます。「攻撃は最大の防御なり」(The best defense is a good offense)ということわざもあります。

この"offense"(攻撃)という言葉は、興味深い使い方があります。あなたが何か直截な意見を述べたとします。その時、相手に感情的に受け止めてほしくないと感じたら、発言の直後に"No offense"(悪気はありません)と言って笑みを浮かべてみてください。文章なら"No meant."です。実はここに重要な点が隠れています。持論を競い合う場面では、ズバリと持論を述べることが「先」だという点です。その「後」で語気を和らげる礼儀としてこの言葉を添えるのです。

英ロンドンへ赴任したあるマーケティング担当者が「着任して2年がたつが会議で発言できない」と言うので驚いたことがあります。一体どうしたのかと聞くと、複数の人が同時に話して発言が重なるので、割り込み(cut in)が難しいというのです。私はこう助言しました。「唯一の解決策はまず口を開くこと。次に何を言うか考えること!」。持論を言わないまま発言の機会を失っては、何の貢献もできないからです。

主導権を握るには、現地の人たちがしゃべり出す前に一番に発言すること。英語を母語としない自分が意見を伝えるには、自ら口火を切るべきです。まさに「攻撃は最大の防御なり」です。

執筆者紹介

河谷隆司

河谷隆司
異文化マネジメントコンサルタント。(株)ダイバーシティ・マネジメント研究所代表取締役。世界13ヶ国の日系企業拠点にて異文化マネジメント研修・講演を実施。著書に『英語の話せるボスになる』他多数。

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