2019.1.24

"How are you doing ?"(調子はどう?)

侍イングリッシュ

アメリカの日系企業で働くアメリカ人社員が私にポツリと漏らしました。「長い間、日本人のボスから仕事の調子を聞かれたことがないんです。ちょっと寂しいな」

詳しく聞くと、彼のボスは、仕事の指示や問題の発生時しか彼らに話しかけてこないというのです。ボスに他意はなく、英語で話すことに気後れしているだけかもしれません。が、寂しいという印象を与えてしまったようです。

ふだん、特に問題はないけれど相手の調子全般を聞きたいときや、久しぶりに会ったときなどに「調子はどう?」"How are you doing ?"をぜひ使ってみてください。そのとき相手の名前を添えて呼びかけると、より思いが届きます。答え方は「調子いいですよ」"I'm doing fine."や「だいじょうぶですよ」"O.K."などが定番です。

似た表現に「もろもろどう?」"How are things doing ?"があります。具体的に「どうなってる?」と問うなら"How is it doing ?"「うまくいってますよ」"It's doing well."なら安心。「遅れている」"It's so slow."なら、問題の芽を早期に摘むことができるかもしれません。

アジアの現地社員が言った「この職場には会議はたくさんありますが、本当の会話がないのです」という言葉も手痛い響きでした。"How are you doing ?"はごく一般的な表現かもしれませんが、働く人の気持ちに大きなインパクトを与えます。一蓮托生(いちれんたくしょう)の価値観が共有されにくい外国人社員には、なんでもない「問題ない会話」がたいへん大切なのです。

執筆者紹介

河谷隆司

河谷隆司
異文化マネジメントコンサルタント。(株)ダイバーシティ・マネジメント研究所代表取締役。世界13ヶ国の日系企業拠点にて異文化マネジメント研修・講演を実施。著書に『英語の話せるボスになる』他多数。

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