2019.2.7

"Excuse us"(失礼します)

侍イングリッシュ

英国の作家、コナン・ドイルの小説の主人公、名探偵シャーロック・ホームズが住んでいたとされるロンドンのベイカー街にあるオフィスを訪れました。

しゃれたレンガ造りの外壁の建造物に一歩入ると、SF映画で見るような四方がガラス張りのエレベーターがあり、外観との落差に景観を守る欧州らしさを感じつつ、乗り込みました。すると、男女が小声で話している声がすぐ耳に入ってきました。なんと、それは"One apology is better than ten excuses."(十の言い訳よりひと言のわびの方がいい)という名言。直截(ちょくせつ)な表現より社交的バランスを気にする英国らしさに感心したものです。ほどなくしてエレベーターが止まり、2人は私に「失礼します」と声をかけて降りていきました。

その時の英語が"Excuse us."誰かとぶつかりそうになったときなどに言う、おなじみの"Excuse me."は、自分ひとりだから"me"なのです。上記のように2人以上の場合は、複数だから"me"ではなく"us"なのですね。

映画館で着席している人の前を友人と一緒に横切るときや、2人そろって席を外すときなど、いずれもExcuse us."を使う場面です。逆に、何人かと話していて、「(2人だけで話したいので)ちょっと外してもらえませんか?」という場面なら、"Could you excuse us for a minute ?"です。これからは1人なら"me"、複数なら"us"と使い分けてみましょう。

執筆者紹介

河谷隆司

河谷隆司
異文化マネジメントコンサルタント。(株)ダイバーシティ・マネジメント研究所代表取締役。世界13ヶ国の日系企業拠点にて異文化マネジメント研修・講演を実施。著書に『英語の話せるボスになる』他多数。

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