英語ニュースサイト「
ジャパン・フォワード」は、「
Teenage Superstar Sota Fujii’s
Win Transcends the World of Shogi(藤井新棋聖 将棋界の枠超えた活躍を)」との見出しで、将棋の高校生棋士、藤井聡太七段が第91期
棋聖戦五番勝負を制し、初タイトルとなる
棋聖位を獲得したことをたたえる記事を掲載している。
藤井新棋聖は、17歳11カ月の史上最年少でタイトルを獲得したことはもちろん、負かした相手が、「現役最強」と呼ばれる
渡辺明三冠だったことも評価されている。
「現役最強」を英語で言うと、「
the strongest player active today」となる。「最強」は「最もうまい人」という表現にすると、形容詞の「
well」や「
good」の最上級「
best」を使って、「
the best player」とも言い換えられる。
藤井新棋聖が「最強の棋士を負かしたことは称賛に値する」は、英文で「
Fujii deserves applause for besting the best」となる。この時の「
best the best」は、「
best」の動詞と形容詞の両方の単語を並べていてユニークな言い回しだ。
辞書では、
bestの動詞的な用法について、「(人を)出し抜く」とか「負かす」という意味がある。他の英単語で言うと、「
defeat」や「
beat」と同じような使い方ができる。
「
best the best」の「
the best」は、「
well」の最上級の「
best」で、「最強(最良)の人」の意味を持ち、動詞「
best(負かす)」の目的語になっている。
「
best」でまず思いつくのは、形容詞や副詞の意味だが、英字新聞のスポーツ記事や選挙の記事では勝ち負けを示す動詞としての「
best」が使われることも多い。
画像提供: クルマ旅写真館さんによる写真ACからの写真