英語ニュースサイト「
ジャパン・フォワード」は、「
Japan’s ‘X-
Factor’
in COVID-19 Immunity Should Be Considered in Vaccine Development(
ファクターX 楽観論排し解明に全力を)」との見出しで、欧米各国と比べ、日本が新型コロナウイルス感染症の人口当たりの感染者数が少なく、死亡率も低い要因「ファクターX」について論評している。
「死亡率」のことを英語で、「
mortality rate」や「
death rate」などと言う。死亡率は「一定期間における死亡者数」を「総人口(
total population)」で割って求めるもので、粗死亡率(
crude death rate)とも言う。
これに対して、「
致死率(致命率)」のことを「
case-
fatality rate」と言い、死因ともなりえる急性の病気の流行が起こったときに、この数字をよく使う。「一定期間におけるある病気による死亡者数」を「一定期間におけるある病気の患者数」で割って求める。
記事の中で触れている「超過死亡率(
excess mortality rate)」とは、特定の母集団の死亡率が一時的に増加し、本来想定される死亡率の取りうる値を超過した割合のことを指す。インフルエンザが大流行した冬は死亡者数が増えることが多く、呼吸器疾患や循環器疾患などの死因も含めて、流行のインパクトを把握するための統計数字だ。
今回の新型コロナウイルスの感染拡大に関連し、「感染致命割合(
infection fatality rate)」が注目されている。確定診断がついていない患者や無症状の感染者を推定し、感染者全員を分母にとり、この病気で死亡する割合を計算するものだ。
画像提供:Federico TakによるPixabayからの画像からの写真