せん‐きん【千金】
1 千枚の黄金。千両のかね。「この名画は—にも換えがたい」 2 多額の金銭。また、非常に価値の高いこと。「一攫(いっかく)—」
千金(せんきん)の裘(きゅう)は一狐(いっこ)の腋(えき)に非(あら)ず
《「史記」劉敬・叔孫通伝賛から》高価な皮衣は1匹のキツネのわき毛だけでは作れない。国を治めるには、多くの人材の力によらなければ成し遂げられないというたとえ。
千金(せんきん)の子(こ)は市(いち)に死(し)せず
《「史記」越世家から》金持ちの子は、罪を犯してもその金力によって死罪を免れることができる。
千金(せんきん)の子(こ)は盗賊(とうぞく)に死(し)せず
《蘇軾「留侯論」から》金持ちの子は、盗賊と争って死ぬような危険なことはしない。金の力で身を守ることをいう。