よど【淀/澱】
1 水の流れが滞ること。また、その所。よどみ。 2 軒先の広小舞(ひろこまい)の上にある横木。淀貫(よどぬき)。
よど【淀】
京都市伏見区南西部の地名。宇治川・桂川・木津川の合流点近くにあり、淀川舟運の河港として栄えた。江戸時代は松平・稲葉氏の城下町。
よど‐がわ【淀川】
琵琶湖の南端から発する瀬田川が、京都に入って宇治川とよばれ、大阪との府境で桂川・木津川を合わせて、大阪湾に注ぐ川。全長75キロ。 大阪市の区名。神崎川と新淀川とに挟まれる。
よどがわ【淀川】
江戸前期の俳諧論書「新増犬筑波集」の下巻。松永貞徳著。寛永20年(1643)刊。山崎宗鑑の「犬筑波集」の付句を評論し、自ら3句目を付けて注解したもの。→油糟(あぶらかす)
よどがわ‐く【淀川区】
⇒淀川
よど‐ぎみ【淀君】
[1567〜1615]豊臣秀吉の側室。名は茶々。父は浅井長政。母は織田信長の妹小谷の方。浅井氏滅亡後、柴田勝家に嫁いだ母とともに越前に移り、柴田氏滅亡後は秀吉の保護を受け、愛妾となった。山城の淀...
よど‐どの【淀殿】
⇒淀君(よどぎみ)
よどや【淀屋】
江戸前期の大坂の豪商。材木商を営み、中之島を開拓。諸藩の蔵元をつとめて財をなした。5代目辰五郎の時、驕奢(きょうしゃ)のかどにより闕所(けっしょ)所払いに処された。
よどや‐たつごろう【淀屋辰五郎】
江戸中期の大坂の豪商。宝永2年(1705)町人の分限を越えたぜいたくのため、所払いの刑を受けたという。浄瑠璃・歌舞伎などに脚色されている。生没年未詳。