らん‐てい【蘭亭】
中国浙江(せっこう)省紹興(しょうこう)県の南西、蘭渚(らんしょ)にあった亭。昔の文人たちが流觴(りゅうしょう)の遊を行った曲水がある。→流觴曲水
らんてい‐じゅんそう【蘭亭殉葬】
《「書断」四の、唐の太宗が、愛蔵していた王羲之(おうぎし)の蘭亭序を、遺言によって陵墓に副葬品として入れさせた故事から》書画や骨董(こっとう)などの収集品を愛好する気持ちの強いことをいう。
らんていじょ【蘭亭序】
王羲之(おうぎし)が蘭亭の会のときに成った詩集「蘭亭集」に行書で書いた序文。原本は唐の太宗の陵墓に殉葬されたとされるが、種々の模本が伝わり、蘭亭帖(じょう)・禊帖(けいじょう)ともよばれて行書の...
らんてい‐の‐かい【蘭亭の会】
中国、晋の穆帝(ぼくてい)の時の353年3月3日、王羲之(おうぎし)が謝安ら名士41名を招き、蘭亭で開いた会合。曲水に觴(さかずき)を流し、詩を賦したことで有名。