めん‐め【面面】
[代]《「めんめん(面面)」の音変化》反射代名詞。自分。自分自身。「人の口の端にもかからず、—の身も無事に納まる」〈滑・浮世床・初〉
めん‐めん【面面】
[名]おのおの。一人一人。各自。めいめい。「一座の—」 [代]二人称の人代名詞。対等または目下の多数の者に呼びかけるのに用いる。「—は何事をし侍るぞと仰せければ」〈仮・伊曽保・上〉
めんめん‐さばき【面面捌き】
各自が思うままにさばくこと。めいめいさばき。「構ふな、こちも構はぬ構はぬ、—」〈浄・浦島年代記〉
面面(めんめん)の楊貴妃(ようきひ)
各人はそれぞれ自分の妻を、中国の楊貴妃のような美人であると思っていること。人それぞれ好みがあり、好きになると欠点も隠れて美しく見えることのたとえ。