ぎ【魏】
古代中国の国名。 戦国七雄の一。晋の六卿の一として勢力を拡大、韓氏・趙氏とともに晋を滅ぼし、その領土を3分。前403年、文侯のとき周の諸侯に列せられ、現在の山西省南部から河南省北部を領有。都は...
ぎ‐ぎ【巍巍/魏魏】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 山などの高く大きいさま。「—たる岩山」 2 徳の高く尊いさま。「神徳—たり」〈栄花・鳥の舞〉
ぎし【魏志】
中国の歴史書「三国志」のうち、魏の国に関する史実を記した部分の通称。30巻。「蜀志(しょくし)」「呉志」とともに、晋の陳寿の著。魏書。
ぎしょ【魏書】
中国の二十四史の一。後魏の歴史を記した書。北斉(ほくせい)の文宣帝の勅命で、魏収の撰。554年に成立。帝紀12、列伝92、志10の全114巻。後魏書。
ぎし‐わじんでん【魏志倭人伝】
魏志にある東夷(とうい)伝の倭人に関する記事の通称。3世紀前半ごろの日本の地理・風俗・社会・外交などをかなり詳細に記述している、最古のまとまった文献。
ぎ‐げん【魏源】
[1794〜1856]中国、清の学者・思想家。邵陽(しょうよう)(湖南省)の人。字(あざな)は黙深(もくしん)。公羊学(くようがく)を通して、経世実用の学に努めた。著「海国図誌」は、日本の幕末開...
ぎ‐しゅう【魏収】
[506〜572]中国、北斉(ほくせい)の学者。鉅鹿(河北省)の人。字(あざな)は伯起(はくき)。初め北魏、のち北斉に仕え、「魏書」を著した。
ぎ‐ちゅうけん【魏忠賢】
[1568〜1627]中国、明(みん)末の宦官(かんがん)。16代皇帝天啓帝(てんけいてい)の下で権勢をふるい、東林党を弾圧して全盛期を誇るが、17代皇帝の崇禎帝(すうていてい)が即位すると弾劾...
ぎ‐ちょう【魏徴】
[580〜643]中国、唐初の政治家・学者。曲城(山東省)の人。字(あざな)は玄成。太宗に召し出され、節を曲げぬ直言で知られる。「隋書(ずいしょ)」「群書治要」などの編纂(へんさん)にも功があった。