しし-じんじん【志士仁人】
志のある人や仁徳者。▽「志士」は道や学問に志す人。「仁人」は仁徳のある人。
じんしゃ-むてき【仁者無敵】
仁徳の備わった人は、すべての人を慈しむので敵というものがいないということ。仁徳者は慈愛をもって政治を行い、人民を分け隔てなく愛するから敵対する者がいない意。▽「仁者じんしゃは敵てき無なし」と訓読する。
じんしゃ-らくざん【仁者楽山】
仁徳の備わった人は、欲に動かされず心が穏やかでゆったりとしているので、おのずから安定したどっしりとした山を愛するものであるということ。▽「仁者じんしゃは山やまを楽たのしむ」と訓読する。
せいじん-くんし【聖人君子】
立派な人徳やすぐれた知識・教養を身につけた理想的な人物。▽「聖人」は最高の人格を備えた人。「君子」は学識・人格のすぐれた人。
せいじん-むむ【聖人無夢】
徳のすぐれている聖人は、心身が安らかで憂いや悩みが少しもないから、夢を見ることがないということ。▽「聖人せいじんに夢ゆめ無なし」と訓読する。
せいち-あんこう【生知安行】
生まれながらにして人の踏み行うべき道をよく知り、考えることなく心のままにそれを行うこと。聖人の境地。▽「生知」は学ばなくても生まれながらに人の道を知ること。「安行」は心のままに行うこと。何の努力もなしに人の道を行う意。
せいとく-たいぎょう【盛徳大業】
盛んな徳と大きな事業。▽「盛徳」は高くすぐれた徳。聖人君子の目標とされていたもの。
せきし-めいじん【碩師名人】
大学者や名声の高い人。偉大な徳のある人や人望のある人。▽「碩」は大きい意で、「碩師」は大学者・大先生のこと。「名人」は名声の高い人・名士。
そうめい-えいち【聡明叡知】
聖人のもつ四つの徳のこと。転じて、生まれつき才能があり、賢くて先々まで見通せること。物事に通暁していて、すぐれた才知があること。▽「聡」はすべてを聞き分けること。「明」はすべてを見分けること。「叡」はすべてに通ずること。「知」はすべてを知っていること。「知」は「智」とも書く。