ざいごうしょうめつ【罪業消滅】
現世での罪深い悪い行為も、仏道修行をすることで、消し去ることができるということ。▽仏教語。「罪業」はかつて作った罪。罪となる悪い行為。道理に背いた苦の報いを受ける行為。
ざいざいしょしょ【在在所所】
そこかしこ。あちらこちら。また、至るところ。▽「在在」「所所」はともに、あそこここの村里、あちこちの場所の意。「所所在在しょしょざいざい」ともいう。
ざがこうほ【坐臥行歩】
立ち居振る舞いのこと。座ったり、寝たり、歩いたりする意から。▽「坐」は「座」とも書く。
ざさしんたい【坐作進退】
立ち居振る舞いのこと。日常の動作。座る、立つ、進む、退くの意から。▽「作」は立つ意。「坐」は「座」とも書く。
ざしんけんたん【坐薪懸胆】
将来の成功や活躍のために、苦労をいとわず、つらい生活をじっと耐え忍ぶ意。つらい生活を耐えることで、敵愾心てきがいしんや闘志をかきたてること。もとは、復讐ふくしゅうのために耐え忍ぶこと。
ざゆうのめい【座右之銘】
常に見えるところに掲げて覚えておき、自分の生活の戒めとする格言。モットー。生活信条。
ざんこうしょうふく【残膏賸馥】
高貴な人物やすぐれた詩文のこと。その残り香や、余り物にさえ、すばらしさが感じられること。
ざんこくひどう【残酷非道】
むごたらしくて、人の道に背いているさま。また、そのような振る舞いや行い。▽「残酷」は思いやりがなく、むごたらしいこと。「非道」は正しい道理や筋道にはずれているさま。人として当然踏まなければならない道にはずれているさま。また、そのような振る舞いや行い。
ざんざんじょうすい【残山剰水】
戦乱などの後に残された荒廃した山河のこと。亡国の風景。また、全景を描ききらず、部分的に描くことで、かえって自然の雄大な景観を表現する山水画の描法。この場合は、山河を描ききらずに残す意。▽「残」「剰」はともに、損なわれ残っている意。「水」は川の意。「剰水残山じょうすいざんざん」ともいう。
ざんしんきばつ【斬新奇抜】
物事の着想が独自で、それまでに類をみないほど新しいさま。それまでにないほど新しく、思いもよらないほど変わっているさま。▽「斬新」は発想が独自で、それまでに類がないほど新しいさま。「奇抜」は、普通の人が思いもよらないほど変わっているさま。また、他に抜きんでてすぐれているさま。
ざんていせってつ【斬釘截鉄】
毅然きぜんとした態度で、決断すること。釘くぎや鉄などの硬いものを断ち切るように、きっぱりと決断するようす。
ざんてんめんゆ【讒諂面諛】
ありもしない悪口を言って、人を陥れたり面前でこびへつらったりすること。▽「讒諂」は讒言することと、こびへつらうこと。「面諛」は相手の面前でこびへつらうこと。
ざんにんこくはく【残忍酷薄】
他者に対する思いやりがなく、むごたらしいさま。人の性質にいう。▽「残忍」はむごいことを平気でするさま。「酷薄」はむごくて思いやりのないさま。「酷」は「刻」とも書く。
ざんねんしごく【残念至極】
非常に悔しくてたまらないこと。とても心残りであること。
ざんねんむねん【残念無念】
とても悔しいさま。悔しくて悔しくてたまらないこと。
ざんぱいれいこう【残杯冷羹】
「残杯冷炙(れいしゃ)」に同じ。
ざんぱいれいしゃ【残杯冷炙】
ひどい待遇や冷たい扱いをされること。恥辱や屈辱を受けるたとえ。貧しい食事や食べ残しで接待されるような屈辱を受けること。
ざんぺんだんかん【残編断簡】
書物や文書の切れ端。切れぎれになって残った書物や文書。▽「残編」は散逸した書物の残った部分。「断簡」は切れぎれになった書き物。「断簡残編だんかんざんぺん」ともいう。