いいせいい【以夷征夷】
外敵を利用して外敵を制することにより自国の安全と利益を守る外交戦略。また、他人の力を利用して、自分の利益をはかること。
えんこうきんこう【遠交近攻】
遠い国と手を結び、背後から牽制けんせいさせながら近い国を攻める策。▽中国戦国時代の范雎はんしょが秦王しんおうに進言した戦略。
がっしょうれんこう【合従連衡】
その時の利害に従って、結びついたり離れたりすること。また、その時勢を察して、巧みにはかりごとをめぐらす政策、特に外交政策のこと。もとは中国戦国時代、蘇秦そしんの合従策と張儀ちょうぎの連衡策のことをいう。▽「従」は縦たての意。「合従」は南北に連なった趙ちょう魏ぎ韓かん燕えん斉せい楚その六国が、縦の連合をして強国秦しんに対抗する策で、蘇秦が提唱した。「衡」は横の意。「連衡」はこの六か国が秦とおのおの横に同盟を結んで、国を維持しようとした策で、張儀の政策。「従」は「縦」とも書く。
きょくがいちゅうりつ【局外中立】
国際紛争で、当事国のどちらにも味方をしないで、中立的な立場を取ること。転じて、対立関係にある者のどちらにもつかないで、公平な態度を取ること。
きんちょうかんわ【緊張緩和】
緊張している状態や情勢がゆるむこと。特に、緊張した関係にあった国家間の緊張がゆるむことをいうことば。
けんがそうせい【犬牙相制】
国境が複雑に入り組んだ国同士が互いに牽制し合うこと。
げんせいちゅうりつ【厳正中立】
厳しく公正を守り、どちらにも偏らない立場を守ること。「厳正」は厳しく公正を守ること。「中立」は両者の間に立って、どちらにも偏らないこと。
ぜんりんゆうこう【善隣友好】
隣国と友好関係を結ぶこと。▽「善隣」は隣の家や国とよしみを結ぶこと。
そんそせっしょう【樽俎折衝】
宴会でなごやかに交渉し、うまく話を運ぶこと。▽「樽」は酒だる、「俎」は肉料理をのせる台。転じて、「樽俎」は宴会のごちそうのこと。「折衝」は攻めてくる敵の勢いをくじくこと。「樽」は「尊」とも書く。