いっぴつけいじょう【一筆啓上】
男性の手紙の冒頭に書かれるあいさつのことば。起首。簡単な手紙をさしあげます、の意。
おんしんふつう【音信不通】
便りや訪問が途絶え、連絡がつかないこと。
かしょばんきん【家書万金】
家族からの手紙は、何よりもうれしいということ。
きょうえつしごく【恐悦至極】
恐れつつしみながらも大喜びすること。
きょうこうきんげん【恐惶謹言】
恐れかしこまり、つつしんで申し上げる意。相手に敬意を表するために手紙の末尾に用いる語。▽「恐惶」は恐れかしこまること。「敬具」「敬白」などと同様に用いる。
くうこくのきょうおん【空谷跫音】
孤独な暮らしをしているとき、思いがけず知人が訪れたり、珍しい便りをもらうなどの喜びのたとえ。
こうようがんだん【衡陽雁断】
音信が途絶えることのたとえ。
さんぱいきゅうはい【三拝九拝】
何度も頭を下げること。何度も頭を下げて敬意や謝意を表すこと。また、手紙の末尾に記して敬意を表す語。▽「拝」は拝礼すること。
しせきのしょ【咫尺之書】
ごく短い手紙のこと。簡単な書状。
しぼくかくけい【子墨客卿】
文人や詩文に慣れ親しんだ風流人のこと。また、人から来た手紙一般をいう。
だんかんれいぼく【断簡零墨】
ちょっとした書き物や、きれぎれになった書き物。文書の断片。▽「断簡」はきれぎれになってしまった文書。「零墨」は一滴の墨のことで墨跡の断片の意。
とんしゅさいはい【頓首再拝】
手紙や書簡の末尾に敬意を表して用いることば。
もうげんたしゃ【妄言多謝】
口から出まかせに、いい加減な言葉を並べたてたことを深くわびる意。手紙などで自分の意見や考えを包み隠さず言った後に添える言葉。▽「妄言」は偽りの言葉、みだりな言葉の意。「多謝」は深くわびること。「妄」は「ぼう」とも読む。
らんぶんらんぴつ【乱文乱筆】
文章が乱れていて、書いた字もきれいでないこと。自分の書いた文や手紙について、謙遜けんそんして言うことば。