あいまいもこ【曖昧模糊】
はっきりせず、ぼんやりしているさま。あやふやなさま。▽「曖昧」も「模糊」も、ともにぼんやりして不明瞭ふめいりょうなさま。「模」は「糢」とも書く。
いちもくりょうぜん【一目瞭然】
一目見ただけで、はっきりとわかるさま。一目で明らかにわかるさま。▽「瞭然」ははっきりしているさま。「瞭」は「了」とも書く。
うやむや【有耶無耶】
はっきりしないさま。曖昧あいまいなさま。また、いいかげんなさま。あるかないか、はっきりしない意。▽「耶」は疑問の助字。「有りや無しや」の意。
おうじぼうぼう【往事茫茫】
過去を振り返ってみても、記憶がはっきりせずとりとめのないさま。
かんたんめいりょう【簡単明瞭】
物事や表現がやさしく、はっきりしてわかりやすいさま。
きしせんめい【旗幟鮮明】
主義主張や態度などがはっきりしているたとえ。旗じるしがはっきりして鮮やかである意から。▽「旗幟」は旗・のぼり。外にあらわれた主義主張や態度などのたとえ。「鮮明」は鮮やかではっきりしているさま。
くうくうばくばく【空空漠漠】
果てしもなく広いさま。また、とりとめもなくぼんやりしたさま。▽「漠漠」は広々としてはるかなさま。「空漠」を分けて、繰り返して強調した語。
こうこうこつこつ【恍恍惚惚】
うっとりしているさま。ぼうっとして我を忘れているさま。
こくびゃくぶんめい【黒白分明】
物事の是非や善悪などの区別がはっきりしているさま。
じめいのり【自明之理】
根拠をあげて証明するまでもない、あたりまえの真理。説明の必要がなく、それ自体で、だれの目にも、明らかなこと。いわずもがな。
じりめいはく【事理明白】
物事の道理や筋道が、きわめてはっきりしているさま。▽「事理」は物事の道理・筋道。「明白」ははっきりしていること。
すいがんもうろう【酔眼朦朧】
酒に酔ってとろりとした目付きになり、頭もぼうっとして、辺りの物がはっきり見えないさま。▽「酔眼」は酒に酔ったときのとろんとして定まらない目付き。「朦朧」はかすんではっきりしない様子。
たんじゅんめいかい【単純明快】
複雑でなく分かりやすいさま。▽「単純」は混じりけがないさま。「明快」は筋道がはっきりしていて分かりやすいさま。文章や話が分かりやすいさまをいう。
ちょくせつかんめい【直截簡明】
まわりくどくなく、簡潔で分かりやすいさま。▽「直截」は直ちに裁決する意。「簡明」は簡潔明瞭めいりょうなこと。
はんせいはんすい【半醒半睡】
半ば目覚め、半ば眠った状態。意識が朦朧もうろうとしてはっきりしないさま。▽「醒」は目が覚める意。「睡」は眠る意。「半睡半醒はんすいはんせい」ともいう。
ふとくようりょう【不得要領】
話の要点がはっきりせず、何を言いたいのかよくわからないこと。
ぼうぜんじしつ【茫然自失】
あっけにとられたり、あきれ果てたりして、我を忘れること。気が抜けてぼんやりとしてしまうこと。▽「茫然」はあっけにとられるさま。ぼんやりと気抜けするさま。「自失」は我を忘れてぼんやりとすること。「茫」は「呆」とも書く。
むしょくとうめい【無色透明】
色がついていないで、すきとおっていること。また、そのさま。転じて、くもりがなく明らかなこと。意見などが偏っていないこと。
めいめいはくはく【明明白白】
非常にはっきりしているさま。はっきりとして疑わしいところが全くないさま。▽「明白」のそれぞれの語を重ねて、意味を強めた表現。
りろせいぜん【理路整然】
文章や話が、秩序立てた論理で展開されているさま。▽「理路」は筋道のこと。「整然」は秩序正しいさま。
ろんしめいかい【論旨明快】
文章や議論の主旨が、筋道が通っていて分かりやすいこと。また、そのさま。▽「論旨」は議論・意見の要点・主旨、「明快」は筋道がはっきりしていること。