うおうさおう【右往左往】
混乱しうろたえて、右に行ったり左に行ったりすること。また、混乱して秩序がないたとえ。▽「往」は行く意。「左」は「ざ」とも読む。「左往右往さおううおう」ともいう。
きょうらんどとう【狂瀾怒濤】
ひどく乱れて手の施しようのないさま。荒れ狂いさかまく大波の意から。▽「狂瀾」「怒濤」はともに荒れ狂う大波のこと。「瀾」「濤」はともに波の意。多く世の情勢についていう。
けいいばんたん【経緯万端】
物事が入り組んでいるため、手がかりが見つけられないことのたとえ。
こうきはいし【綱紀廃弛】
国の法律や規則がきちんと守られないこと。また、社会の規律や秩序が乱れること。
こうむしそく【黄霧四塞】
黄色の霧が四方にいっぱいに満ちること。古代中国では、天下が乱れる兆しとされていた。
しちてんばっとう【七転八倒】
激しい苦痛などで、ひどく苦しんで転げまわること。転んでは起き、起きては転ぶこと。▽「七」「八」は数が多いことをいう。「しってんばっとう」「しちてんはっとう」とも読む。また「転」は「顛」とも書く。
しりめつれつ【支離滅裂】
ばらばらでまとまりがなく、筋道が立っていないさま。▽「支離」はばらばらなさま。「滅裂」はきれぎれ、離ればなれ。ばらばら。
せんさくばんそう【千錯万綜】
複雑に入り組んで、混乱しているさま。
たいざんめいどう【大山鳴動】
騒ぎだけ大きくて、結果は意外に小さいことのたとえ。▽ふつう「大山鳴動して鼠ねずみ一匹」として使われる。「大」は「太」「泰」とも書く。
ふうきびんらん【風紀紊乱】
社会道徳、風俗・規律、特に男女間の交遊などが乱れること。
ぶつぎそうぜん【物議騒然】
世間のうわさや評判、また人々の議論、世論が騒がしいこと。
ぶつじょうそうぜん【物情騒然】
世の中が落ち着かず騒がしいさま。▽「物情」は世の中の様子。人々の心。「騒然」は騒がしいさま。落ち着かないさま。
むちゃくちゃ【無茶苦茶】
物事の順序が、筋道立っていないさま。また、物事が度を越して激しいさま。▽単に「無茶」ということもある。「苦茶」は「無茶」を強める語。「無茶」も「苦茶」ももともとあった音に漢字を当てたもの。
むびょうしんぎん【無病呻吟】
大したことでもないのに、むやみやたらと騒ぎ立てること。
めちゃめちゃ【目茶目茶】
物事や言動の筋道がまったく通らないさま。非常に混乱、混雑したさま。程度がはなはだしくてひどいさま。
らりこっぱい【乱離骨灰】
ばらばらに離れ散ること。めちゃめちゃになった様子。さんざん。▽「らりこはい」とも読む。「乱離」は「羅利」とも書き、「骨灰」は「粉灰」「骨敗」「忽敗」とも書く。
らんざつむしょう【乱雑無章】
物や事柄がばらばらのまま整理されていないこと。無秩序のまま放置されていること。▽「無章」は筋道が立たないこと。「章」は筋道・秩序の意。「乱雑らんざつにして章しょう無なし」と訓読する。