あんしゃほりん【安車蒲輪】
老人をいたわって、手厚くもてなすこと。また、賢人を優遇することにもいう。▽「安車」は座って乗るように仕立てた、蓋かさの低い老人や婦人の乗る小車。「蒲輪」は蒲がまの穂で車輪を包んで、振動をやわらげて乗り心地をよくしたもの。
かくはつどうがん【鶴髪童顔】
老人の元気のあること。老いてなお精気盛んなこと。つるのように白髪で、幼い血色のいい顔をしている意から。▽「鶴髪」はつるの羽毛のように真っ白な髪であることから白髪、しらがの雅称。「童顔」は子供の顔のこと。また、子供のように血色のいい顔つきをいう。「童顔鶴髪どうがんかくはつ」ともいう。
かんかこどく【鰥寡孤独】
身寄りもなく寂しいさま。また、その人のこと。▽「鰥」は老いて妻のない夫。「寡」は老いて夫のない妻。「孤」はみなしご、「独」は子のない老人のこと。いずれも身寄りのない寂しい者の意。
けいしゅうさっか【閨秀作家】
女性の作家のこと。
けいひかくはつ【鶏皮鶴髪】
老人のたとえ。また、年をとって容姿が衰えたさま。
こうはつはは【黄髪番番】
白髪が年を重ねて黄色みを帯びた老人のこと。転じて、年を重ねて知識や経験をさらに深めた老人のたとえ。
しんししゅくじょ【紳士淑女】
品格や良識があって、礼儀正しい男性と女性。
じょそんだんぴ【女尊男卑】
女性の方が男性に比べて尊重され優位な立場にあること。また、そのような態度、思想、風潮。
ぜんなんぜんにょ【善男善女】
仏道の教えに帰依した人々。後に広く仏教を信仰する人々のことを指す。また、寺院に参詣したり霊場を巡礼したりする人を指す語。▽仏教語。良家の男子・女子という意味の梵語ぼんごの意訳。彼らは前世あるいは今世に善行を積んだので、在家の身で仏法を聞くことができたとされる。
だんこうじょしょく【男耕女織】
男女それぞれに天から与えられた自然の職分のこと。▽「男耕」は男は田畑を耕すということ。「女織」は女は機はたを織るということ。
だんそんじょひ【男尊女卑】
男性の方が女性に比べて尊重され優位な立場にあること。またそのような態度、思想、風潮。
ちぼのたん【遅暮之嘆】
願いもしないのに年老いていくわが身を嘆くこと。また、晩年。
ねんろうりょうしょう【年老竜鍾】
年老いて、しょんぼりとやつれているさま。
はくはつどうがん【白髪童顔】
老人が若々しいさま。
ばんりょくいっこう【万緑一紅】
あたり一面の緑の草むらの中に開く紅あかい花一輪の意で、平凡な多くのものの中に、一つだけすぐれたものがあること。また、特に多くの男性の中に一人女性がいること。また、その女性。
ひんけいのしん【牝鶏之晨】
めんどりが夜明けの時を告げる意で、女性が権力を振るうこと。また、女性が権力を握ると国家が滅亡するというたとえ。
ろうきふくれき【老驥伏櫪】
人が年老いても、なお若者と変わらぬ大志を抱くこと。もとは、年老いた駿馬しゅんめが活躍の場を失い、馬屋に伏していながら、なお若いころの千里を駆ける志を捨てない意。また、能力のある人が、それを発揮することなく老いるたとえとしても用いられることがある。▽「驥」は一日に千里を走る駿馬。「櫪」はくぬぎの木。くぬぎが床下の横木に用いられたことから転じて、ねだの意。ここでは馬屋のねだで、馬小屋のこと。「老驥ろうき、櫪れきに伏ふす」と訓読する。
ろうにゃくなんにょ【老若男女】
老いも若きも、男も女も。あらゆる人々。万人。