いいせいい【以夷征夷】
外敵を利用して外敵を制することにより自国の安全と利益を守る外交戦略。また、他人の力を利用して、自分の利益をはかること。
いいつたいろう【以逸待労】
自軍は本拠地で静養に努め、遠くから疲れてやってくる敵を待って闘うこと。
いどくせいどく【以毒制毒】
悪事を滅ぼすのに悪事を利用すること。また、病気を治すのに毒薬を用いること。
いんぼうきけい【陰謀詭計】
人を欺くためのひそかなたくらみごと。
えんこうきんこう【遠交近攻】
遠い国と手を結び、背後から牽制けんせいさせながら近い国を攻める策。▽中国戦国時代の范雎はんしょが秦王しんおうに進言した戦略。
かんちじゅっすう【奸智術数】
悪知恵や悪だくみのこと。
きさくみょうけい【奇策妙計】
人の意表をつくような、奇抜ですぐれたはかりごとのこと。▽「奇」は人の考えつかない、珍しくすぐれたの意。「妙」はすぐれた、非凡なの意。「策」「計」はともに策略・計略のこと。「妙計奇策みょうけいきさく」ともいう。
きゅうよのいっさく【窮余一策】
追いつめられ、困り果てた末に考えついた方策や手段のこと。
きりゃくじゅうおう【機略縦横】
策略を時に応じて自在にめぐらし用いること。▽「機略」ははかりごと・策略の意。「縦横」はたてとよこ。転じて、自由自在の意。思うままに動かすこと。
くにくのけい【苦肉之計】
苦しまぎれに考えついた手段や方法、策略のこと。
けんぼうじゅっすう【権謀術数】
巧みに人をあざむく策略のこと。▽「権謀」はその場に応じた策略。「術数」ははかりごと・たくらみ。
さんじゅうろくけい【三十六計】
昔の兵法にあった三十六のはかりごと。多くの計略。転じて、どんな策を講ずるよりも、逃げることが一番の策であるということ。逃げるが勝ち。
しんきみょうさん【神機妙算】
人間の知恵では思いもつかないようなすぐれたはかりごと。▽「神機」は神が考えたような、はかり知ることのできないすばらしいはかりごと。「妙算」は巧みな、すぐれたはかりごと。「機」も「算」も、はかりごとの意。
しんぼうえんりょ【深謀遠慮】
深く考えを巡らし、のちのちの遠い先のことまで見通した周到綿密な計画を立てること。また、その計画。▽「深謀」は奥深い見通しをもったはかりごと・考え。「遠慮」は、ここは将来について考え巡らす、遠く先のことをおもんぱかる、よくよく考える意。
ちりゃくじゅうおう【知略縦横】
才知を働かせて、はかりごとを思うままにめぐらせること。▽「知略」は才知に富んだ計略の意。「縦横」は思いどおりに振る舞う、自由自在の意。「知」は「智」とも書く。
はんかんくにく【反間苦肉】
敵の間者を使って敵情を知り、敵の仲を裂く「反間の計」と、自分の身を傷つけて、相手の信頼を得て密偵行為を行う「苦肉の計」のこと。敵をあざむき仲違なかたがいさせるために、自分の身を痛めつけて見せること。また、目的達成のためのあらゆる手段のこと。苦肉之計くにくのけい反間之計はんかんのけい