し‐へん【四辺】 の意味

  1. あたり。近所。「四辺に気を配る」
  1. 四方の境。四方の辺境。「四辺の防衛」
  1. 図形の、四つの辺。
  • 名詞

し‐へん【四辺】の慣用句

  1. しへんけい【四辺形】
    • 四つの辺からなる多角形。四角形。
  • し‐へん【四辺】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・ 聞澄して、里見夫人、裳を前へ捌こうとすると、うっかりした褄がかかって、引留められたようによろめいたが、衣裄に手をかけ、四辺をみまわし、向うの押入をじっと見る、瞼に颯と薄紅梅。

      泉鏡花「伊勢之巻」

    • ・・・日あたりの納戸に据えた枕蚊帳の蒼き中に、昼の蛍の光なく、すやすやと寐入っているが、可愛らしさは四辺にこぼれた、畳も、縁も、手遊、玩弄物。

      泉鏡花「海異記」

    • ・・・よく言う事だが、四辺が渺として、底冷い靄に包まれて、人影も見えず、これなりに、やがて、逢魔が時になろうとする。

      泉鏡花「貝の穴に河童の居る事」