出典:デジタル大辞泉(小学館)

[助動][しめ|しめ|しむ|しむる|しむれ|しめよ(しめ)]動詞および一部の助動詞の未然形に付く。
  1. 使役の意を表す。…せる。…させる。

    1. 「人を感動せしむること、真なるかな」〈去来抄・先師評〉

  1. (多く「たまう」などの尊敬の意を表す語を伴って)尊敬の意を強める。…なさる。…あそばす。

    1. 「やがて山崎にて出家せしめ給ひて」〈大鏡・時平〉

  1. (謙譲の動詞とともに用いて)謙譲の意を強める。→さすさせるせる

    1. 「家貧ならむ折は御寺に申し文を奉らしめむとなむ」〈大鏡・道長上〉

[補説]上代は1の用法だけで、23は平安時代に入って生じた。平安時代以降は、漢文訓読文に多く用いられる。中世では、「見る」「得る」などには「見せしむ」「得せしむ」の形をとる。口語形「しめる」。