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ジャズ【jazz】例文一覧 18件

  1. ・・・、屏風を立てて、友染の掻巻でおねんねさせたり、枕を二つならべたり、だったけれど、京千代と来たら、玉乗りに凝ってるから、片端から、姉様も殿様も、紅い糸や、太白で、ちょっとかがって、大小護謨毬にのッけて、ジャズ騒ぎさ、――今でいえば。 主婦・・・<泉鏡花「開扉一妖帖」青空文庫>
  2. ・・・まず机の引き出しを整理し、さいころが出て来たので、二、三度、いや、正確に三度、机のうえでころがしてみて、それから、片方に白いふさふさの羽毛を附したる竹製の耳掻きを見つけて、耳穴を掃除し、二十種にあまるジャズ・ソングの歌詞をしるせる豆手帳のペ・・・<太宰治「虚構の春」青空文庫>
  3. ・・・(この頃、ジャズ文学というのがあって、これと対抗していたが、これはまた眼がしらが熱くなるどころか、チンプンカンプンであった。可笑 結局私は、生家をあざむき、つまり「戦略」を用いて、お金やら着物やらいろいろのものを送らせて、之を同志とわけ・・・<太宰治「苦悩の年鑑」青空文庫>
  4. ・・・古典音楽のあとでジャズを聞くような感じがした。二つのものの行き方のちがいがかなりはっきり対照される。前者は何かしら考えさせよう考えさせようとする思わせぶりが至るところに鼻につくような気もするが、後者は反対に何事をも考えさせないように考えさせ・・・<寺田寅彦「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」青空文庫>
  5. ・・・試みに自動車とピストルとジャズの一つも現われないトーキーを作ってみたいものである。 俳句にはやはり実に巧みに「声の影法師」を取り入れた実例が多い。たとえば「鉄砲の遠音に曇る卯月かな」というのがある。同じ鉄砲でもアメリカトーキーのピストル・・・<寺田寅彦「映画時代」青空文庫>
  6. ・・・極端な古いものから極端な新しいものまでが、平気できわめてあたりまえな顔をして隣り合い並び立って、仲よくにぎやかに一九三一年らしい東京ジャズを奏しているのである。こういうものに長い間慣らされて来たわれわれはもはやそれらから不調和とか矛盾とかを・・・<寺田寅彦「カメラをさげて」青空文庫>
  7. ・・・これがアメリカあたりの観測隊であったら、おそらく電池ぐらいかなり豊富に運び上げて、その日その日のラジオで時を殺し、そうしてまたおそらくポータブルのジャズでステップを踏み、その上にうまいコーヒーで午後の一時間を陽気に朗らかに楽しむではないかと・・・<寺田寅彦「小浅間」青空文庫>
  8. ・・・ 大正から昭和へかけての妙技無用主義、ジャズ・レビュー時代がどれだけ続いて、その後にまた少し落ち着いてゆっくり深く深く掘り下げて洗練を経たものが喜ばれ尊重される時代が来るか、天文学者が遊星の運動を観測しているような、気長い気持ちで見てい・・・<寺田寅彦「錯覚数題」青空文庫>
  9. ・・・     六 音の世界 ある日、街頭のマイクロフォンから流れ出すジャズの音を背後にして歩きながら、芭蕉翁を研究しているK君が「じっとしていて聞く音楽と、動きながら聞く音楽とがある。じっとしていて聞くような音楽はもうなくなって・・・<寺田寅彦「試験管」青空文庫>
  10. ・・・そのおかげで帝都の復興が立派にできて、そうして七年後の今日における円タクの洪水、ジャズ、レビューのあらしが起こったのかもしれない。 三島の町の復旧工事の早いのにも驚いた。この様子では半月もたった後に来て見たらもう災害の痕跡はきれいに消え・・・<寺田寅彦「時事雑感」青空文庫>
  11. ・・・しかし事実において服装でも食物でも建物でもまたスポーツでもジャズでもチューインガムでも、現在滔々として日本の社会のあるレヴェルを押し流しているものはこういうアメリカ文化であるように見えるのは一体どういう訳のものであろうか。地球上層の風は西か・・・<寺田寅彦「チューインガム」青空文庫>
  12. ・・・たとえば相対性原理とはどんな事か、マルキシズムとは何か、バロック芸術とは何、ベースボールとは何、ジャズとは何、そういうことが望みのままに早分りがすれば甚だ便利であり、また時代に適応する所以であるかもしれない。 現代に隆盛を極めている各方・・・<寺田寅彦「夏」青空文庫>
  13. ・・・こういうトピックスで逆毛立った高速度ジャズトーキーの世の中に、彼は一八五〇年代の学者の行なった古色蒼然たる実験を、あらゆる新しきものより新しいつもりで繰り返しているのであろう。そうして過去のベースを逆回りして未来のホームベースに到着する夢を・・・<寺田寅彦「野球時代」青空文庫>
  14. ・・・明治煉瓦時代の最後の守りのように踏みとどまっていた巨人が立ち腹を切って倒れた、その後に来るものは鉄筋コンクリートの時代であり、ジャズ、トーキー、プロ文学の時代である。 あの時に塔のほうへ近づいて行ったあの小犬はどうしたか。当時を思い出す・・・<寺田寅彦「LIBER STUDIORUM」青空文庫>
  15. ・・・いかに交通が便利になって、東京ロンドン間を一昼夜に往復できるようになっても、日本の国土を気候的地理的に改造することは当分むつかしいからである。ジャズや弁証法的唯物論のはやる都会でも、朝顔の鉢はオフィスの窓に、プロレタリアの縁側に涼風を呼んで・・・<寺田寅彦「涼味数題」青空文庫>
  16. ・・・わたくしはジャズ模倣の踊をする踊子の楽屋で、三社祭の強飯の馳走に与かろうとは、全くその時まで夢にも予想していなかったのだ。 踊子の栄子と大道具の頭の家族が住んでいた家は、商店の賑かにつづいた、いつも昼夜の別なくレコードの流行歌が騒々しく・・・<永井荷風「草紅葉」青空文庫>
  17.  戦争後に流行しだしたものの中には、わたくしのかつて予想していなかったものが少くはない。殺人姦淫等の事件を、拙劣下賤な文字で主として記載する小新聞の流行、またジャズ舞踊の劇場で婦女の裸体を展覧させる事なども、わたくしの予想し・・・<永井荷風「裸体談義」青空文庫>
  18. ・・・「なんだ愉快な馬車屋ってジャズか。」「ああこの譜だよ。」狸の子はせなかからまた一枚の譜をとり出しました。ゴーシュは手にとってわらい出しました。「ふう、変な曲だなあ。よし、さあ弾くぞ。おまえは小太鼓を叩くのか。」ゴーシュは狸の子が・・・<宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」青空文庫>