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しょ‐ちゅう【書中】例文一覧 19件

  1. ・・・巴は当初南蛮寺に住した天主教徒であったが、その後何かの事情から、DS 如来を捨てて仏門に帰依する事になった。書中に云っている所から推すと、彼は老儒の学にも造詣のある、一かどの才子だったらしい。 破提宇子の流布本は、華頂山文庫の蔵本を、明・・・<芥川竜之介「るしへる」青空文庫>
  2. ・・・少なくも、その書中から、滋養を摂るのに、それも稀にしかない本でゞもないかぎり、手垢がついていては、不快を禁ずることができないのであります。 書物でも、雑誌でも、私はできるだけ綺麗に取扱います。それなら、それ程、書物というものをありがたく・・・<小川未明「書を愛して書を持たず」青空文庫>
  3. ・・・甲の心は書中に奪われ、乙は何事か深く思考に沈んでいる。 暫時すると、甲は書籍を草の上に投げ出して、伸をして、大欠をして、「最早宿へ帰ろうか。」「うん」と応たぎり、乙は見向きもしない。すると甲は巻煙草を出して、「オイ君、燐寸を・・・<国木田独歩「恋を恋する人」青空文庫>
  4. ・・・ 書中のおもむきは、過日絮談の折にお話したごとく某々氏等と瓢酒野蔬で春郊漫歩の半日を楽もうと好晴の日に出掛ける、貴居はすでに都外故その節お尋ねしてご誘引する、ご同行あるならかの物二三枚をお忘れないように、呵々、というまでであった。 ・・・<幸田露伴「野道」青空文庫>
  5. ・・・ すでに西に帰り、信書しばしば至る。書中雅意掬すべし。往時弁論桿闔の人に似ざるなり。去歳の春、始めて一書を著わし、題して『十九世紀の青年及び教育』という。これを朋友子弟に頒つ。主意は泰西の理学とシナの道徳と並び行なうべからざるの理を述ぶ・・・<田口卯吉「将来の日本」青空文庫>
  6. ・・・の翻訳で読み、あるいは英語の教科書中に採録された原文で読んだりした。一方ではまた「経国美談」「佳人之奇遇」のごとき、当時では最も西洋臭くて清新と考えられたものを愛読し暗唱した。それ以前から先輩の読み物であった坪内氏の「当世書生気質」なども当・・・<寺田寅彦「科学と文学」青空文庫>
  7. ・・・ほっとしていつしか書中の人となりける。ボーイの昼食をすゝむる声耳に入りたれどもとより起き上がる事さえ出来ざる吾の渋茶一杯すゝる気もなく黙って読み続くるも実はこのようなる静穏の海上に一杯の食さえ叶わぬと思われん事の口惜しければなり。 一篇・・・<寺田寅彦「東上記」青空文庫>
  8. ・・・であるが、どうかして左手ばかりの練習をしているのを幾間か隔てた床の中で聞いていると、不思議に前の書中の幻影が頭の中によみがえって来て船戦の光景や、セント・オラーフの奇蹟が幾度となく現われては消え、消えては現われた。そして音の高低や弛張につれ・・・<寺田寅彦「春寒」青空文庫>
  9. ・・・雨の小息みもなく降りしきる響を、狭苦しい人力車の幌の中に聞きすましながら、咫尺を弁ぜぬ暗夜の道を行く時の情懐を述べた一章も、また『お菊さん』の書中最も誦すべきものであろう。 わたくしは今日でも折々ロッチの文をよむ。そして読むごとに、わた・・・<永井荷風「西瓜」青空文庫>
  10. ・・・然らば即ち今日の女大学は小説に非ず、戯作に非ず、女子教育の宝書として、都鄙の或る部分には今尚お崇拝せらるゝものにてありながら、宝書中に記す所は明かに現行法律に反くもの多し。其の民心に浸潤するの結果は、人を誤って法の罪人たらしむるに至る可し。・・・<福沢諭吉「女大学評論」青空文庫>
  11. ・・・この法はウェーランド氏経済書中の説に暗合せるものなり。 小学生徒の数、毎校少なきものは七十人より百人、多きものは二百人より三百人余。学校の内、きわめて清楚、壁に疵つくる者なく、座を汚す者なく、妄語せず、乱足せず、取締の法、ゆきとどかざる・・・<福沢諭吉「京都学校の記」青空文庫>
  12. ・・・数百年間、日本人が孟子を読みて、これがために不臣の念を起したるものあるを聞かず。書中の一字一句、もって人心を左右するにたるものなりとすれば、君臣の義理固き我が国において、十二君に歴事し公山仏こうさんひっきつの召にも応ぜんとしたる孔子の書を読・・・<福沢諭吉「徳育如何」青空文庫>
  13. ・・・ 今かりに一歩を譲り、倫理教科書中、私徳のことに説き及ぼさざるに非ず、「一家の間は専ら親愛をもってなる云々、一夫一妻にしてその間に尊卑の幣を免かるるは云々」等の語さえあれば、私徳の要ももとより重んずるところなりと説を作すも、本書をもって・・・<福沢諭吉「読倫理教科書」青空文庫>
  14. ・・・怱々筆をとって西洋書中の大意を記し、他日諸君の考案にのこすのみ。明治三年庚午一一月二七夜、中津留主居町の旧宅敗窓の下に記す福沢諭吉<福沢諭吉「中津留別の書」青空文庫>
  15. ・・・その然る所以は、訳者が心を用いて特に避けたるにあらずして、原書中を求めて斯る醜談に見当たらざればなり。今仮に西洋の原書を離れて、これに易うるに日本流の落語滑稽を以てせんとして、その種類を集めたらばいかなるものを得べきや。談柄必ず肉体の区域に・・・<福沢諭吉「日本男子論」青空文庫>
  16. ・・・詠み、新様の歌も詠み、慷慨激烈の歌も詠み、和暢平遠の歌も詠み、家屋の内をも歌に詠み、広野の外をも歌に詠み、高山彦九郎をも詠み、御魚屋八兵衛をも詠み、侠家の雪も詠み、妓院の雪も詠み、蟻も詠み、虱も詠み、書中の胡蝶も詠み、窓外の鬼神も詠み、饅頭・・・<正岡子規「曙覧の歌」青空文庫>
  17. ・・・彼は某に与うる書中にこの曲のことを記して馬堤は毛馬塘なり、すなわち余が故園なりといえり。やや長じて東都に遊び、巴人の門に入りて俳諧を学ぶ。夜半亭は師の名を継げるなり。宝暦のころなりけん、京に帰りて俳諧ようやく神に入る。蕪村もと名利を・・・<正岡子規「俳人蕪村」青空文庫>
  18. ・・・この本に沿って、三笠書房の歴史全書中の「洋学論」が読まれたなら、著者が一つの情熱をもって、祖先たちが世界の真理の到達点を、わが封建の日本へ新しい力として齎そうとした努力の価値を語っていることを知ることが出来る。東洋経済新報社出版の「現代日本・・・<宮本百合子「世代の価値」青空文庫>
  19. ・・・で、作者は地図入りの前書中に云っている。「ヤング案のドイツと五ケ年計画のロシアと恐慌日本とソヴェト支那と朝鮮等を背景に、戦後世界資本主義の第三期、大恐慌、大建設、対立激化、ファッショ化、革命力の昂揚などを描破しようと企てた。」 ――新世・・・<宮本百合子「プロレタリア文学における国際的主題について」青空文庫>