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しょっ‐ちゅう例文一覧 25件

  1. ・・・、修行中で、どう工面の成ろうわけはないのに、一ツ売り二つ売り、一日だてに、段々煙は細くなるし、もう二人が消えるばかりだから、世間体さえ構わないなら、身体一ツないものにして、貴下を自由にしてあげたい、としょっちゅうそう思っていらしったってね。・・・<泉鏡花「女客」青空文庫>
  2. ・・・かわいがったのを恩に着せるではないが、もとを云えば他人だけれど、乳呑児の時から、民子はしょっちゅう家へきて居て今の政夫と二つの乳房を一つ宛含ませて居た位、お増がきてからもあの通りで、二つのものは一つ宛四つのものは二つ宛、着物を拵えてもあれに・・・<伊藤左千夫「野菊の墓」青空文庫>
  3. ・・・「おいらはそんなことを言わなくたって、お上さんにゃしょっちゅう小使いを貰ってらあ」「ちょ! 芝居気のねえ野郎だな」と独言ちて、若衆は次の盤台を洗い出す。 しばらくするとまた、「こう三公」「何だね? 為さん」「そら、こない・・・<小栗風葉「深川女房」青空文庫>
  4. ・・・ 新次はしょっちゅう来馴れていて、二つ井戸など少しも珍らしくないのでしょう、しきりに欠伸などしていたが、私はしびれるような夜の世界の悩ましさに、幼い心がうずいていたのです。そして前方の道頓堀の灯をながめて、今通ってきた二つ井戸よりもなお・・・<織田作之助「アド・バルーン」青空文庫>
  5. ・・・私はしょっちゅう尻尾を出している人間で、これから先もどんな醜態を演じて、世間の物わらいの種になるか、知れたものではないが、しかし、すくなくとも女から別れ話を持ち出されて泣きだすような醜態だけは、もはや見せることもあるまいと思われる。 そ・・・<織田作之助「中毒」青空文庫>
  6. ・・・ほんとうにしょっちゅう腹を立てて、自分でもあきれるくらい、自分がみじめに見えたくらい、また、あの人が気の毒になったくらい、けれど、あの人もいけなかった。 婚約してから式を挙げるまで三月、その間何度かあの人と会い、一緒にお芝居へ行ったり、・・・<織田作之助「天衣無縫」青空文庫>
  7. ・・・たいしたものだと梅ちゃんの母親などはしょっちゅううらやんでいるくらいで。『そんならこちらでも水車をやったらどうだろう、』と先生に似合わないことをある時まじめで言いだした。『幸ちゃんとこのようにですか、だってあれは株ですものう、水車が・・・<国木田独歩「郊外」青空文庫>
  8. ・・・「叔母さんが碁をお打ちになることは、僕ちっとも知りませんでした。」「わたしですか、わたしはこれでずいぶん古いのですよ。」と叔母は言ったが振り向きもしない。「しょっちゅう打っていらっしゃったのですか。」「いいえ、やたらに打ちだ・・・<国木田独歩「二老人」青空文庫>
  9.  いろ/\なものを読んで忘れ、また、読んで忘れ、しょっちゅう、それを繰りかえして、自分の身についたものは、その中の、何十分の一にしかあたらない。僕はそんな気がしている。がそれは当然らしい。中には、毒になるものがあるし、また、・・・<黒島伝治「愛読した本と作家から」青空文庫>
  10. ・・・機関車は薪がつきて、しょっちゅう動かなくなった。彼は二カ月間顔を洗わなかった。向うへ着いた時には、まるで黒ン坊だった。息が出来ぬくらいの寒さだった。そして流行感冒がはやっていた。兵営の上には、向うの飛行機が飛んでいた。街には到るところ、赤旗・・・<黒島伝治「渦巻ける烏の群」青空文庫>
  11. ・・・水が凍らないように、長い棒でしょっちゅう水面をばしゃばしゃかきまぜ、叩いていた。白鬚まじりの鬚に氷柱をさがらした老人だった。 税関吏と、国境警戒兵は、そのころになると、毎年、一番骨が折れた。一番油断がならなかった。黒河からやってくる者た・・・<黒島伝治「国境」青空文庫>
  12. ・・・で、しょっちゅう按摩を呼んでいた。年末にツケを見ると、それだけでも、かなり嵩ばっていた。それに正月の用意もしなければならない。 自分の常着も一枚、お里は、ひそかにそう思っていたが、残り少ない金を見てがっかりした。清吉は、失望している妻が・・・<黒島伝治「窃む女」青空文庫>
  13. ・・・そこには、死者が、しょっちゅうあこがれていた太陽の光が惜しげなく降り注いでいた。死者の女房は、群集の中から血なまぐさい担架にすがり寄った。「千恵子さんのおばさん死んだの。」「これ! だまってなさい!」 無心の子供を母親がたしなめ・・・<黒島伝治「土鼠と落盤」青空文庫>
  14. ・・・「これも、しょっちゅう御隠居さんのお噂ばかり」と金太郎はちょっとお力の方を見て、「この九月一日には、私共も集りまして、旦那に、先生に、それから私共夫婦と、四人で記念にビイルなぞを抜きました」「大方そんなことだろうッて、浦和でもお噂し・・・<島崎藤村「食堂」青空文庫>
  15. ・・・そうしてこの子は、しょっちゅう、おなかをこわしたり、熱を出したり、夫は殆ど家に落ちついている事は無く、子供の事など何と思っているのやら、坊やが熱を出しまして、と私が言っても、あ、そう、お医者に連れて行ったらいいでしょう、と言って、いそがしげ・・・<太宰治「ヴィヨンの妻」青空文庫>
  16. ・・・ 私は苦笑し、お茶を注いで出した。「お前は俺と喧嘩した事を忘れたか? しょっちゅう喧嘩をしたものだ」「そうだったかな」「そうだったかなじゃない。これ見ろ、この手の甲に傷がある。これはお前にひっかかれた傷だ」 私はその差し伸べ・・・<太宰治「親友交歓」青空文庫>
  17. ・・・このごろ、しょっちゅう、死にたい死にたいと思います。そうしては、玻璃子の事が思い浮んで来て、なんとかしてねばって、生きていなければならぬと思いかえします。こないだうち、泣くと耳にわるいと思って、がまんにがまんしていた涙を、つい二、三日前、こ・・・<太宰治「水仙」青空文庫>
  18. ・・・ 最初の女房は、これはまあ当時の文学少女とでもいうべき、眼鏡をかけて脳の悪い女でしたが、これがまた朝から夜中まで、しょっちゅう私に、愛しかたが足りない、足りない、と言って泣き、私もまことに閉口して、つい渋い顔になりますと、たちまちそ・・・<太宰治「男女同権」青空文庫>
  19. ・・・その娘が、海軍に行っている男の子と手紙で甲府の家の事に就いてしょっちゅうこまごまと相談し合っている様子であった。私はその二人の義兄という事になっているわけだが、しかし、義兄なんてものは、その家に就いて何の実権のあるわけはない。実権どころか、・・・<太宰治「薄明」青空文庫>
  20. ・・・人たちばかりだから、あなたに来るなとも言えないで、ずいぶん困っているようだったから、あたしがあなたのお家へ行って、あなたのお母さんと、あなたの妹さんと、それからあなたと三人のいらっしゃる前で、あんなにしょっちゅうおいでになっては、ひとからへ・・・<太宰治「冬の花火」青空文庫>
  21. ・・・時代をつけると言ってしょっちゅう頬や鼻へこすりつけるので脂が滲透して鼈甲色になっていた。書斎の壁にはなんとかいう黄檗の坊さんの書の半折が掛けてあり、天狗の羽団扇のようなものが座右に置いてあった事もあった。セピアのインキで細かく書いたノートが・・・<寺田寅彦「夏目漱石先生の追憶」青空文庫>
  22. ・・・ちょっとすわったかと思うと、また歩きだしてはすぐにすわる、また歩きだす。しょっちゅう身もだえをして落ち着けないように見える。一夜、この猫が天鵞絨張りの椅子の上にすわっていたのを引きおろした跡に、何やら小さいもののうごめくのを居合わせた親類の・・・<寺田寅彦「破片」青空文庫>
  23. ・・・ うそもしょっちゅうついているとおしまいには自分でもそれを「信じる」ようになるというのは、よく知られた現象である。いろいろな「奇蹟」たとえば千里眼透視術などをやる人でも、影にかくれた助手の存在を忘れて、ほんとうに自分が奇蹟を行なっている・・・<寺田寅彦「路傍の草」青空文庫>
  24. ・・・しかしそいつらには品がなくてしょっちゅうドルのことしか頭にないのだ〔欄外に〕スタンダールのアメリカ「赤と黒」「選挙のために靴やにつべこべするアメリカ」という風p.82 しかしおれは味もそっけもないアメリカ人の良識・・・<宮本百合子「「緑の騎士」ノート」青空文庫>
  25. ・・・「もうしょっちゅうです。この間も朝起きてみたら、机の上にむつかしい計算がいっぱい書いてあるので、下宿の婆さんにこれだれが書いたんだと訊いたら、あなたが夕べ書いてたじゃありませんかというんです。僕はちっとも知らないんですがね。」「じゃ・・・<横光利一「微笑」青空文庫>