1. 他と紛れないための心覚えや、他人に合図するために、形や色などで表したもの。目じるし。「非常口の—」「持ち物に—をつける」

  1. 抽象的なものを表すための具体的な形。

    1. ㋐ある概念象徴するもの。「平和の—の鳩」「純潔の—の白い衣装

    2. ㋑(証)ある事実証明するもの。証拠になるもの。「見学した—にスタンプを押す」

    3. ㋒(証)気持ちを形に表したもの。「感謝の—に記念品を贈る」「お近付きの—におひとついかがですか」

  1. 所属家柄などを表すもの。記章・旗・紋所など。「会員の—」

  1. (「璽」とも書く)

    1. 官印印綬。押し手。

      「未だ—及び公財を動かさしめず」〈今昔・一〇・三〉

    2. ㋑三種の神器の一である、八尺瓊勾玉 (やさかにのまがたま) 。神璽 (しんじ) 。

      「今天皇のみ—を上 (たてまつ) るべし」〈允恭紀〉

  1. 結納 (ゆいのう) 。

    1. 「—を厚く調へて送り納 (い) れ、良き日をとりて婚儀 (ことぶき) を催しけり」〈読・雨月・吉備津の釜〉

《「」と同語源》討ち取った首。しゅきゅう。

《「」と同語源》

  1. (徴)何事かの起こる前触れ。きざし。前兆。「異変の起こる—」

  1. (験)

    1. ㋐神仏の現す霊験。御利益 (ごりやく) 。「祈念の—が現れる」

    2. 効果。ききめ。効能。「養生の—が見えてきた」

[形ク]《「しる(汁)」の形容詞化か。「じるし」とも》
  1. 水っぽい。

    1. 「—・き物釜底の食 (めし) 」〈浮・好色盛衰記・三〉

  1. 道がぬかっている。

    1. 「道の—・き時は、返しももだちを取るべし」〈宗五大草紙〉

[形ク]

  1. はっきりしている。際立っている。しろし。

    1. 大伴の遠つ神祖 (かむおや) の奥つ城 (き) は—・く標 (しめ) 立て人の知るべく」〈・四〇九六〉

  1. (多く「…もしるく」の形で)聞いたこと思ったことなどが、はっきり形に現れるさま。

    1. 「さればよと思ふも—・くをかしうて」〈・二七七〉

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