出典:デジタル大辞泉(小学館)

《「震顫」「振顫」とも書く》不随意運動の一つ。意思とは無関係に生じる律動的な細かい振動運動(ふるえ)のこと。振動の大きさ・速さ・発生状況などで分類される。ストレス・不安・疲労・甲状腺機能亢進・アルコールの離脱症状などでも生じるが、日常生活に支障がある場合や、重症に分類される場合は薬物治療を行う。

[補説]姿勢時振戦(字を書く時などに軽度に手がふるえる)や本態性振戦(原因不明で主に手や足が速く細かくふるえる)は高齢者に生じることが多い。安静時振戦(睡眠時など筋肉安静時に生じる荒くゆっくりとしたふるえ)はパーキンソン病の主症状の一つとされ、大脳基底部の神経細胞障害によるものとされる。脳血管障害など脳疾患の後遺症として生じる場合は、大脳の一部に電極を埋め込む脳深部刺激療法(DBS)などの治療が行われる。