出典:デジタル大辞泉(小学館)

[形動][文][ナリ]《「そぞろ」と同語源》
  1. (多く「すずろに」の形で)あてのないさま。また、これといった理由・目的のないさま。漫然。

    1. 「人をして―に尊敬の念を起こさせる」〈倉田愛と認識との出発

    2. 「陸奥 (みち) の国に―に行きいたりにけり」〈伊勢・一四〉
  1. 意外なさま。思いがけないさま。

    1. 「うたてある主 (ぬし) のみもとに仕うまつりて、―なる死にをすべかめるかな」〈竹取

  1. 興趣のないさま。面白くないさま。

    1. 「衣 (きぬ) などに―なる名どもを付けけむ、いとあやし」〈・一三四〉

  1. あるべき程度を超えているさま。むやみ。やたら。

    1. 「―なる酒のみは衛府司のするわざなりけり」〈宇津保・嵯峨院〉

  1. 思慮のないさま。軽率。

    1. 「―に言ひ散らすは、さばかりの才にはあらぬにやと聞こえ」〈徒然・一六八〉