すん‐し【寸志】例文一覧 3件

  1. ・・・卓子を並べて、謡本少々と、扇子が並べてあったから、ほんの松の葉の寸志と見え、一樹が宝生雲の空色なのを譲りうけて、その一本を私に渡し、「いかが。」「これも望む処です。」 つい私は莞爾した。扇子店の真上の鴨居に、当夜の番組が大字で出・・・<泉鏡花「木の子説法」青空文庫>
  2. ・・・一、題材は、春の幽霊について、コント。寸志、一枚八円にて何卒。不馴れの者ゆえ、失礼の段多かるべしと存じられ候が、只管御寛恕御承引のほどお願い申上げます。師走九日。『大阪サロン』編輯部、高橋安二郎。なお、挿絵のサンプルとして、三画伯の花鳥図同・・・<太宰治「虚構の春」青空文庫>
  3. ・・・「まあ、ちょっと」と閭が呼び留めた。 僧は振り返った。「何かご用で」「寸志のお礼がいたしたいのですが」「いや。わたくしは群生を福利し、きょうまんを折伏するために、乞食はいたしますが、療治代はいただきませぬ」「なるほど。そ・・・<森鴎外「寒山拾得」青空文庫>