1. 五十音図サ行の第4音。歯茎の無声摩擦子音[s]と母音[e]とから成る音節。[se]

  1. 平仮名「せ」は「世」の行書体から。片仮名「セ」も「世」の行書体からの変形

[補説]「せ」は古く[tse](あるいは[ʃe][tʃe])であったかともいわれる。室町時代末には[ʃe]であったが、東国語では[se]と発音され、近世以降次第に[se]と発音されるようになった。
  1. 女が男を親しんでいう語。主として夫・恋人をさす。⇔妹 (いも) 

    1. 「信濃道 (しなぬぢ) は今の墾 (は) り道刈りばねに足踏ましむな沓 (くつ) はけ我が—」〈・三三九九〉

  1. 女の側から兄または弟をよぶ語。⇔

    1. 「人ならば母が愛子 (まなご) そあさもよし紀の川の辺の妹と—の山」〈・一二〇九〉

カメノテ古称。せい。〈和名抄

  1. 仏教で、ほどこしをすること。法施・財施・無畏施などをいう。布施

  1. 他人に物を与えること。施与 (せよ) 。

    1. 貧窮 (びんぐう) の所に行きて其の—を受けむ」〈今昔・二・六〉

せまいこと。「…も狭に」の形で用いられる。

「山も—に咲けるあしびの悪しからぬ君をいつしか行きてはや見む」〈・一四二八〉

  1. 動物の胸腹部の反対側で、両肩の間から腰のあたりまでの部分背中。「—に負う」「—を流す」「敵に—を見せる」

  1. 物の後ろ側。背面。「いすの—」

  1. 物の、盛り上がって連なっている部分。「山の—」「鞍の—」

  1. 頭頂から足元までの長さ。せたけ。身長。せい。「—が高い」

  1. 書物のとじ込みのある側の外面。書名・著者名などが記入される。「—に金文字を用いる」→小口2

尺貫法土地面積単位。1反 (たん) の10分の1。30歩 (ぶ) 。1畝は99.174平方メートル。約1アール。

  1. 川などの流れが浅く歩いて渡れる所。浅瀬。「—を渡る」⇔淵 (ふち) 

  1. 川の流れの急な所。また、海水の流れ。潮流。「—を下る」「潮—」

  1. 物事に出あうとき。機会。「身をすててこそ浮かぶ—もあれ」「逢 (お) う—」

  1. 置かれている立場。「立つ—がない」

  1. そのような点。ふし。

    1. 「かへりて面だたしげなるを、うれしき—もまじりて、大臣 (おとど) は御涙のいとまなし」〈・葵〉

  1. 場所。ところ。

    1. 「聞かずともここを—にせむ時鳥 (ほととぎす) 山田の原の杉の群立ち」〈新古今・夏〉

[感]承諾の意を表す応答の語。はい。うん。
  • 「否 (いな) —とも言ひ放たれず憂きものは身を心ともせぬ世なりけり」〈後撰・恋五〉

せい

セントラルリーグ」の略。「—パ交流戦」

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