ぜっ‐ぽう【舌×鋒】例文一覧 2件

  1. ・・・所謂民衆たちは、いよいよ怒り、舌鋒するどく、その役人に迫る。役人は、ますますさかんに、れいのいやらしい笑いを発して、厚顔無恥の阿呆らしい一般概論をクソていねいに繰りかえすばかり。民衆のひとりは、とうとう泣き声になって、役人につめ寄る。 ・・・<太宰治「家庭の幸福」青空文庫>
  2. ・・・けれども友人の舌鋒は、いよいよ鋭く、周囲の情勢は、ついに追放令の一歩手前まで来ていたのである。この時にあたり、私は窮余の一策として、かの安宅の関の故智を思い浮べたのである。弁慶、情けの折檻である。私は意を決して、友人の頬をなるべく痛くないよ・・・<太宰治「服装に就いて」青空文庫>