せん‐じん〔‐ヂン〕【戦陣】例文一覧 4件

  1. ・・・の花形と、ご当人は、まさか、そう思ってもいないだろうが、世の馬鹿者が、それを昔の戦陣訓の作者みたいに迎えているらしい気配に、「便乗」している者たちである。また、もう一つ、私のどうしても嫌いなのは、古いものを古いままに肯定している者たちである・・・<太宰治「如是我聞」青空文庫>
  2. ・・・それが下駄を片手にぶらさげて跣足で田の畦を逃げ廻るのを、村のアマゾン達が巧妙な戦陣を張ってあらゆる遁げ路を遮断しながらだんだんに十六むさしの罫線のような畦を伝って攻め寄せて行った。その後から年とった女達が鍬の上に泥を引っかけたのを提げて弾薬・・・<寺田寅彦「五月の唯物観」青空文庫>
  3. ・・・ 学者が政権によりて学問を人に強いんとし、事務家が学問の味を知らずして漫にこれを支配せんとするは、軍人が海陸軍の庶務をかねて、庶務の吏人が戦陣の事を差図せんとするに異ならず。両ながら労して効なきのみならず、かえって全国の成跡を妨ぐるに足・・・<福沢諭吉「学問の独立」青空文庫>
  4. ・・・「戦陣訓」を書いた人物は、細君を離婚してまで、総理大臣として戦争犯罪者として掻き集めた財産を護ろうとした。軍人勅諭を日毎夜毎暗誦させて、それが出来ないとビンタを食わしていた将校たちは、遠い島々で、戦局が絶望になるとさまざまの口実をこしらえて・・・<宮本百合子「私たちの建設」青空文庫>