出典:デジタル大辞泉(小学館)

[形ク]《「いち」は、勢いのはげしい意の接頭語、「はやし」は、激しい、鋭いなどの意》
  1. 霊威・霊験が著しく恐ろしい。

    1. 「熱田神 (あつたのかみ) 、―・くおはしまして…やがてたち所に、罰せさせおはしましければ」〈宇治拾遺・三〉

  1. 情け容赦ない。はげしい。

    1. 「―・き世のいと恐ろしう侍るなり」〈・須磨〉

  1. 気性がはげしい。気が強い。

    1. 「后の御心―・くて」〈・賢木〉

  1. すばやい。

    1. 「真言院の律師一人、―・く読む」〈宇津保・国譲下〉

  1. 気が早い。

    1. 「いまだ御五十日 (いか) だにきこしめさぬに、―・き御もてなし、めずらかなり」〈増鏡・おどろの下〉