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せん‐ばい【専売】例文一覧 15件

  1. ・・・を長く着て、霜降のめりやすを太く着込んだ巌丈な腕を、客商売とて袖口へ引込めた、その手に一条の竹の鞭を取って、バタバタと叩いて、三州は岡崎、備後は尾ノ道、肥後は熊本の刻煙草を指示す……「内務省は煙草専売局、印紙御貼用済。味は至極可えで、喫・・・<泉鏡花「露肆」青空文庫>
  2. ・・・地元曾根崎署の取締りを嘲笑するやうに、今日もまた検挙網のど真中で堂堂と煙草を売つてゐる一人の闇商人曰く―― 警察や専売局がいくら自由市場の煙草を取締つても無駄ですよ。専売局自身が倉庫から大量持ち出して、横流しをしてるんですからねえ」・・・<織田作之助「大阪の憂鬱」青空文庫>
  3. ・・・ 話は変るが、一九一〇年頃ベルリン近郊の有名な某電機会社を見学に行ったときに同社の専売の電信印字機を見せてもらった。発信機の方はピアノの鍵盤のようなものにアルファベットが書いてあって、それで通信文をたたいて行くと受信機の方ではタイプライ・・・<寺田寅彦「変った話」青空文庫>
  4. ・・・煙草は専売でなかった代りに何の商売にもあまり競争者のない時代であったのである。その羅宇屋が一風変った男で、小柄ではあったが立派な上品な顔をしていて言葉使いも野卑でなく、そうしてなかなかの街頭哲学者で、いろいろ面白いリマークをドロップする男で・・・<寺田寅彦「喫煙四十年」青空文庫>
  5. ・・・それでこの最も人間的な人間固有の享楽と慰安に資料を供給する専売局の仕事はこの点で最も独自なものであると云われるかもしれない。それでこの機会を利用して専売局に敬意を表すると同時に、当事者がますます煙草に関する科学的芸術的ないし経済的研究を進め・・・<寺田寅彦「ゴルフ随行記」青空文庫>
  6. ・・・実際土佐では弘法大師と兼山との二人がそれぞれあらゆる奇蹟と機知との専売人になっているのである。       十七 野中兼山の土木工学者としての逸話を二つだけ記憶している。その一つは、わずかな高低凹凸の複雑に分布した地面の水準・・・<寺田寅彦「藤棚の陰から」青空文庫>
  7. ・・・あの頃の短文のようなものなども、後に『ホトトギス』の専売になった「写生文」と称するものの胚芽の一つとして見ることも出来はしないかという気がする。少なくも自分だけの場合について考えると、ずっと後に『ホトトギス』に書いた小品文などは、この頃の日・・・<寺田寅彦「明治三十二年頃」青空文庫>
  8. ・・・鉄の門の内側は広大な熊本煙草専売局工場の構内がみえ、時計台のある中央の建物へつづく砂利道は、まだつよい夏のひざしにくるめいていて、左右には赤煉瓦の建物がいくつとなく胸を反らしている。―― いつものように三吉は、熊本城の石垣に沿うてながい・・・<徳永直「白い道」青空文庫>
  9. ・・・と「テニソン」専売だ。そのくせ何の詩にあるとも云わない。我輩は面倒臭いという風でウンウン云うのみである。向うの敷石の上を立派な婦人が裾を長く引いて通る。「家の内での御引きずりには不賛成もありませんが、外であんな長い裾を引きずって歩行くのはあ・・・<夏目漱石「倫敦消息」青空文庫>
  10. ・・・すると一郎はびっくりして、「わあ、又三郎、たばごの葉とるづど専売局にうんとしかられるぞ。わあ、又三郎何してとった。」と少し顔いろを悪くして言いました。みんなも口々に言いました。「わあい。専売局であ、この葉一枚ずつ数えで帳面さつけでる・・・<宮沢賢治「風の又三郎」青空文庫>
  11. ・・・への具体的な答えには、農林大臣が米の専売案を語り、それと全く反対に農林省の下級官吏は結束して大会をもち、食糧の人民管理を要求し、戦争犯罪人糺弾の人民投票をやっているという今日の事実さえも、包括されなければならないのである。責任を問うための警・・・<宮本百合子「石を投ぐるもの」青空文庫>
  12. ・・・ 良吉は、「広告はよせよ、 おい、良い加減にしなきゃあ、兄さんがあてられるぜ。と云いながら、お金に油をさし、いよいよ滑らかになる女房の舌の働きに感心して居た。 専売局に、朝から晩まで働いて家の暮しを立てて居た。・・・<宮本百合子「栄蔵の死」青空文庫>
  13. ・・・ 農林大臣は無策の極、米の専売を考えているという発表をしている。あの記事を尤もと思ってよんだ人民は恐らく一人もないであろう。「専売」はタバコのことだけでも、政府にとってどんなに御都合まかせの収入の道であるかという点で試験ずみである。まし・・・<宮本百合子「女の手帖」青空文庫>
  14. ・・・はマルクス家専売の大人と子供の遊びであった。娘たちが大きくなってからは、彼女たちのシェークスピアの詩の暗誦仲間であり、バーンズの共同の愛好者であった。初孫のジャンがいたずら盛りとなってからは、このジャンがマルクスの最も愛すべき支配者となった・・・<宮本百合子「カール・マルクスとその夫人」青空文庫>
  15. ・・・殆ど時を同じくして、農林大臣は、米の専売案を語り、農林省の下級官吏たちは大会をもって、食糧の人民管理を主張した。この対照は、新聞をよんだすべての人々に、深い関心をよびさましたと思う。農林省につとめていれば、食糧関係のあらゆる行政の網が分って・・・<宮本百合子「人民戦線への一歩」青空文庫>