せん‐ばん【先晩】例文一覧 2件

  1. ・・・「先晩はどうも。」僕は流石に恥かしい思いであった。「いいえ。」青扇はすましこんでいた。「あなた、これは木曾川の上流ですよ。」 僕は、青扇の瞳の方向によって、彼が湯槽のうえのペンキ画について言っているのだということを知った。「・・・<太宰治「彼は昔の彼ならず」青空文庫>
  2. ・・・ そのことはそれきり忘れていて、先晩、ある会で婦人の評論家にあった。中心の話題は文学のことであったが、偶然向い合わせに坐ったそのひとは、ねえ、あなたはどう思いますと、若い女のひとの中に結婚はいやだが子供は欲しいと云う人があることについて・・・<宮本百合子「未開の花」青空文庫>