そう‐せき【踪跡】例文一覧 3件

  1. ・・・次いで、前に云ったムウニッヒを過ぎて、再び英吉利に入り、ケムブリッジやオックスフォドの教授たちの質疑に答えた後、丁抹から瑞典へ行って、ついに踪跡がわからなくなってしまった。爾来、今日まで彼の消息は、杳としてわからない。「さまよえる猶太人・・・<芥川竜之介「さまよえる猶太人」青空文庫>
  2. ・・・「まるきり踪跡が解らんのかい?」と重ねて訊くと、それ以来毎日役所から帰ると処々方々を捜しに歩くが皆目解らない、「多分最う殺されてしまったろう」と悄れ返っていた。「昨日は酒屋の御用が来て、こちらさまのに善く似た犬の首玉に児供が縄を縛り付けて引・・・<内田魯庵「二葉亭余談」青空文庫>
  3. ・・・ 高崎では踪跡が知れぬので、前橋へ出た。ここには榎町の政淳寺に山本家の先祖の墓がある。九郎右衛門等はそれに参って成功を祈った。そこから藤岡に出て、五六日いた。そこから武蔵国の境を越して、児玉村に三日いた。三峯山に登っては、三峯権現に祈願・・・<森鴎外「護持院原の敵討」青空文庫>