そう‐そう〔サウサウ〕【×滄桑】例文一覧 3件

  1. ・・・「どうしても遇えないでございましょうか?」 お蓮に駄目を押された道人は、金襴の袋の口をしめると、脂ぎった頬のあたりに、ちらりと皮肉らしい表情が浮んだ。「滄桑の変と云う事もある。この東京が森や林にでもなったら、御遇いになれぬ事もあ・・・<芥川竜之介「奇怪な再会」青空文庫>
  2. ・・・私はほとんど雀躍しました。滄桑五十載を閲した後でも、秋山図はやはり無事だったのです。のみならず私も面識がある、王氏の手中に入ったのです。昔は煙客翁がいくら苦心をしても、この図を再び看ることは、鬼神が悪むのかと思うくらい、ことごとく失敗に終り・・・<芥川竜之介「秋山図」青空文庫>
  3. ・・・わたくしがこの文についてここに註釈を試みたくなったのも、滄桑の感に堪えない余りである。「忍ヶ岡」は上野谷中の高台である。「太郎稲荷」はむかし柳河藩主立花氏の下屋敷にあって、文化のころから流行りはじめた。屋敷の取払われた後、社殿とその周囲・・・<永井荷風「里の今昔」青空文庫>