そく‐しん【促進】例文一覧 15件

  1. ・・・かかる態度を拒否するのも促進するのも一に繋って第四階級自身の意志にある。 私は第四階級以外の階級に生まれ、育ち、教育を受けた。だから私は第四階級に対しては無縁の衆生の一人である。私は新興階級者になることが絶対にできないから、ならしてもら・・・<有島武郎「宣言一つ」青空文庫>
  2. ・・・銘々が銘々の仕事を独力でやって行くのに或る促進を受ける。これは確かに北海道の住民の特異な気質となって現われているようだ。若しあすこの土地に人為上にもっと自由が許されていたならば、北海道の移住民は日本人という在来の典型に或る新しい寄与をしてい・・・<有島武郎「北海道に就いての印象」青空文庫>
  3. ・・・の先頭に立つものではない、強い性格者であり認識の促進者たるべき人の多面性は語学知識の広い事ではなくて、むしろそんなものの記憶のために偏頗に頭脳を使わないで、頭の中を開放しておく事にある、と云っている。「人間は『鋭敏に反応する』ように教育・・・<寺田寅彦「アインシュタインの教育観」青空文庫>
  4. ・・・弱で神経過敏で、たとえば群集に交じって芝居など見ていても、よく吐きけを催したくらいであるから、その時もやはり試験の刺激の圧迫ですでに脳貧血を起こしかけていたために、少しの異臭が病的に異常に強烈な反応を促進したかもしれない。 それはとにか・・・<寺田寅彦「試験管」青空文庫>
  5. ・・・冷静なる司直の手もまたいくぶんこれに刺激されてその活動を促進されることがないとも限らない。またたとえば忠犬美談で甲新聞が人気を呼ぶと、あとからあとからいろいろな忠犬物語がほうぼうから出て来て、日本じゅうが犬だらけになり昭和八犬伝ぐらいはまた・・・<寺田寅彦「ジャーナリズム雑感」青空文庫>
  6. ・・・変異もまたその時代におけるいろいろな外的条件に支配されるものであって紫外線X線の放射、電流の刺激、特殊化学成分の過剰あるいは欠乏といったようなものに相当する環境の変化のために特にある時代において急激に促進されるであろうということはむしろ当然・・・<寺田寅彦「俳句の型式とその進化」青空文庫>
  7. ・・・日独にたいする講和促進と中国から手をひくがよいという主張、植民地住民の自立権の確立なども、ウォーレスの政策の一部にふくまれている。 アメリカ国内の民主的なすべての人々は、政権争いをこえて世界をあかるくするための誠意の披瀝されたウォーレス・・・<宮本百合子「新しい潮」青空文庫>
  8. ・・・そのための強国間の協力、原子爆弾の禁止、人種的差別の撤廃、マーシャル・プランの廃止、植民地住民の自治原則確立、日独に対する講和促進と占領軍の撤退、中国における民主的連立政権の樹立、タフト・ハートレー法の撤廃、非米委員会活動の廃止、基本産業の・・・<宮本百合子「現代史の蝶つがい」青空文庫>
  9. ・・・として、左右両翼の反作用の時を、袖手傍観しないで促進するためにもと、世界人権宣言に改めて深い関心をよせている。 一九四九年の社会政治現象に対してこのような態度を示している中野好夫が、どうして、商業化している文壇的な創作月評座談会などで、・・・<宮本百合子「五〇年代の文学とそこにある問題」青空文庫>
  10. ・・・ 金子しげり、市川房枝などの運動と並行して昭和二年ごろ無産派婦人政治運動促進会というものができ、全国婦人同盟が組織され、その流れは爾後七八年間種々転変しつつ、日本の勤労的な生活にある婦人層の広汎な政治的成長のために尽瘁しつづけた。明治の・・・<宮本百合子「女性の歴史の七十四年」青空文庫>
  11. ・・・からのウダールニクがこの重大な社会主義文化の基礎工事を促進するために、召集されつつある。〔一九三一年五月〕<宮本百合子「ソヴェト文壇の現状」青空文庫>
  12. ・・・学者や作家が自身の才能のよりゆたかな開花とより豊純な真と美の追求をとおして、民主社会の促進に参加することはむだな骨折りであり得るだろうか。<宮本百合子「誰のために」青空文庫>
  13.  ソ同盟に対する引揚促進運動は、さきごろ、はっきりした反ソ運動の一つのかたちとして悪用されていた。内地の暮しがくるしくて家族の生活のたちゆかないのは、ソ同盟から帰ってこない一人の人が、家族のなかにあるのが主な理由ではない。吉・・・<宮本百合子「肉親」青空文庫>
  14. ・・・素人の文学が、その生のままの生活感で日本の現代文学をより豊富なものにしてゆく速度よりも寧ろ、素人の文学としてうけいれられてゆくことの底をなしている今日の文化感覚の急速な下降を却って促進し肯定する形になっている方が、影響として顕著であるような・・・<宮本百合子「文学のひろがり」青空文庫>
  15. ・・・を利用する富農の強化などによって、驚くべき勢で農村の階級的分裂が促進されつつあった。ロシアには一千万の労働者と、その二倍の貧農が発生しつつあった。ロマーシとゴーリキイのまわりに親密な感情をもって集ったのは、クラスノヴィードヴォの村での、そう・・・<宮本百合子「マクシム・ゴーリキイの伝記」青空文庫>