ぞく‐へん【続編/続×篇】例文一覧 15件

  1. ・・・の技術の不足と思っています。 どうも自作をさりげなく当り前な顔をして語るのはむつかしいです。作品が自ら語ってくれるとやに下っている方が無難でしょう。作中の「私」一つの問題でも、たとえ「聴雨」の続篇を「若草」の十月号に書きましたが、この中・・・<織田作之助「吉岡芳兼様へ」青空文庫>
  2. ・・・しかも新約は旧約の続篇で、且つ両者の精神を本質的に共通して居る。ニイチェのショーペンハウエルに於ける場合も、要するにまたこれと同じである。ニイチェは如何にその師匠に叛逆し、昔の先生を「老いたる詐欺師」と罵つたところで、結局やはりショーペンハ・・・<萩原朔太郎「ニイチェに就いての雑感」青空文庫>
  3. ・・・のあらゆるもがきが、日本の近代社会の隅々までをみたしている根づよい古さと中途半端な新しさとの矛盾から生れていることを、こんにちの作者と読者とが理解するようには理解していなかった。「伸子」の続篇は、波瀾の多い四分の一世紀をへて、今「二つの庭」・・・<宮本百合子「あとがき(『伸子』)」青空文庫>
  4. 「伸子」の続篇をかきたい希望は、久しい間作者の心のうちにたくわえられていた。 一九三〇年の暮にモスクから帰って、三一年のはじめプロレタリア文学運動に参加した当時の作者の心理は、自分にとって古典である「伸子」を、過去の作品・・・<宮本百合子「あとがき(『二つの庭』)」青空文庫>
  5. ・・・及びこれからかきつづけられてゆくいくつかの続篇をとおして、「伸子」のうちに稚くひびいている主題は追求され展開されてゆくであろう。 伸子一人の問題としてではなく、この四分の一世紀間に、日本の進歩的な精神が当面しなければならなかった多難な歴・・・<宮本百合子「あとがき(『宮本百合子選集』第六巻)」青空文庫>
  6. ・・・のない試みですが、有益です。[自注10]花の散ったパリ――一九二九年のアメリカの恐慌の影響をうけたパリの生活。[自注11]二年間位の仕事――「伸子」の続篇が計画されていたが実現しなかった。[自注12]シャパロフ――シャパ・・・<宮本百合子「獄中への手紙」青空文庫>
  7. ・・・が書かれたのは一九二四年―六年のことであった。続篇を書きたいと思いはじめた三〇年のはじめから、断片的な試みがされたが、当時の条件がそれを困難にした。やっと一九四六年の初冬から、はっきり「伸子」にひきつづく作品として「二つの庭」を書きはじめ、・・・<宮本百合子「心に疼く欲求がある」青空文庫>
  8. ・・・の歴史の段階に入らんとしつつある階級人のそれぞれの苦痛の姿を語った。藤森成吉氏の戯曲「火」は脱獄後の長英と親友鈴木春山とが描かれ、「三十年」は昨年の同じ作者による「シーボルト夜話」の続篇として書かれた。貴司山治氏の戯曲「洋学年代記」には、学・・・<宮本百合子「今日の文学の展望」青空文庫>
  9. ・・・の作品から一つの作品への間には、語りつくされぬ人間生活の汗が流された。そして、直接その汗について物語ることは困難である。 私は、益々誰にでも読まれ得る小説として「雑沓」の続篇を書きつづけ、そのことによって私たちの芸術の到達点をも示し、自・・・<宮本百合子「序(『乳房』)」青空文庫>
  10. ・・・のである。 同志鈴木清が『改造』に「火を継ぐもの」を書き、同志堀田昇一が『中央公論』に「モルヒネ」を書いている。また同志須井一は、「労働者源三」の続篇として「城砦」を『改造』に発表している。これらの諸作品についてはいずれ別の場所で改めて・・・<宮本百合子「同志小林の業績の評価によせて」青空文庫>
  11. 「道標」は、「伸子」から出発している「二つの庭」の続篇として、一九四七年の秋から『展望』誌上にかきはじめた。第一部、第二部、第三部とずっと『展望』にのせつづけて一九五〇年十月二十五日に、ひとまず三つの部分をおわった。 一・・・<宮本百合子「「道標」を書き終えて」青空文庫>
  12. ・・・の建設。一九四七年一月から〔八〕月まで中央公論につづけて「二つの庭」を書いた。これは二十数年前に書いた「伸子」の続篇であり、また、或る意味での日本インテリゲンチャの歴史ともいえる。十月から展望に「二つの庭」に続く「道標」・・・<宮本百合子「年譜」青空文庫>
  13. ・・・の民主主義文学についての文学評論のほか、「播州平野」「風知草」などにこの作家にとって独特であった解放のよろこびと戦争への抗議を描き出した。「伸子」の続篇として、一九二七年以後の二十年間の社会思想史の素描ともなる「二つの庭」、「道標」第一部、・・・<宮本百合子「婦人作家」青空文庫>
  14. ・・・ さて、ここまで書いてきて、十一月『中央公論』の「青年」続篇をひろげた。林は「青年」第二篇において幾分筆致を引しめて書きすすめているが、第一篇に現れた基本的欠陥は克服されていない。筋は第一篇とおなじに、階級闘争の現段階から逸脱してい・・・<宮本百合子「文学に関する感想」青空文庫>
  15. ・・・芝居のことその他は続編として別に書きたいと思っている。〔一九二八年八月〕<宮本百合子「モスクワ印象記」青空文庫>