たい‐きゅう〔‐キウ〕【耐久】例文一覧 6件

  1. ・・・ たとえ、今日洋装の書物が、耐久性からいっても、趣味の上からしても殆んど永久の蔵書に値しないかもしれぬが、なほ優に二三十年間は、原型をとゞむるでありましょう。 かりに、私が、愛書家であり、蔵書家であっても、それで満足がされます。・・・<小川未明「書を愛して書を持たず」青空文庫>
  2. ・・・場合によってはある一人のこういう耐久力のいかんによって一軍あるいは一国の運命が決するようなことがないとも限らない。 最も変わったレコードとしては、アメリカのコーラスガールで、接吻の際における心臓鼓動数の増加が毎分十五という数字を得ている・・・<寺田寅彦「記録狂時代」青空文庫>
  3. ・・・もあるが、一つにはその所業がかなり独創的であって相手の伝統的対策を少なくも一時戸まどいをさせた、そのオリジナリティに対する賛美に似たあるものと、もう一つには、その独創的計画をどこまでも遂行しようという耐久力の強さ、しかも病弱の体躯を寒い上空・・・<寺田寅彦「時事雑感」青空文庫>
  4. ・・・ トポーロフはボルシェヴィキ的耐久性で八年それをやった。「五月の朝」の人々は、その八年の間にどんな文化的収穫を得たか? 木綿更紗の布を三角に頭へかぶった婆さんが、ハイネを知っている。イプセンを知っている。モーパッサンをも読んで貰・・・<宮本百合子「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」青空文庫>
  5. ・・・しかし、事業の困難さは、耐久力のない胤子を再び失望させたのみか、北海道へ来たことも、良人の生活態度にも、すべてに気をくさらし、同じ感化院の教務主任守屋と不健全な関係に陥る。作者は、この間の消息を精神的によりどころを失った胤子が生活気分のより・・・<宮本百合子「作品のテーマと人生のテーマ」青空文庫>
  6. ・・・それに対して、同じ大きさになるのに二倍三倍の年数をかけた樹は、枝ぶりに念の入った感じがあるばかりでなく、かえって耐久的なのである。そういう樹々が無数に集まって景観を形成するとすれば、景観全体がすっかり違った感じになるのは当然であろう。・・・<和辻哲郎「京の四季」青空文庫>