泰山府君の解説 - 三省堂 新明解四字熟語辞典

中国泰山の神。道教で人の寿命福禄ふくろくをつかさどる神とされる。仏教習合十王の一人に数えられ、閻魔えんま王の太子とも、その書記ともいう。▽「府君」はここでは神の名。日本では素戔鳴尊すさのおのみことと同一視されて、陰陽家おんみょうかでまつられる。「泰」は「太」とも書く。「府」は「ぶ」とも読む。
出典
『捜神記そうしんき』四

泰山府君の解説 - 学研 四字熟語辞典

人の生死をつかさどる人。泰山の神様で、死者の魂をつかさどる役所の長官。
注記
「泰山」は、中国の山東省にある名山。「府君」は、古くは「ブクン」と読んだ。
出典
『捜神記そうじんき
用例
桜町中納言が、泰山府君に花の命乞ひをした伝説なども、田楽・念仏系統の伝へなのでせう。〈折口信夫・翁の発生〉

泰山府君の解説 - 小学館 デジタル大辞泉

中国泰山に住むという神。道教では人の生死をつかさどる神で、日本では素戔嗚尊 (すさのおのみこと) に配され、また仏家では、閻魔王 (えんまおう) 侍者として人の善悪行為を記録するとも、地獄の一王ともいう。
《「たいさんぷくん」「たいざんぶくん」とも》謡曲五番目物金剛流世阿弥作。桜町中納言が桜の花の寿命を惜しんで泰山府君を祭っていると、天女が一枝を手折って天に昇る。やがて泰山府君が現れ、天女を責めて花の寿命を延ばす。
桜の一品種。花は八重で淡紅色。
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