たい‐ちょ【大著】例文一覧 4件

  1. ・・・『帝諡考』の如き立派な大著を貢献されたのは鴎外の偉大な業績の一つである。考証家の極めて少ない、また考証の極めて幼稚な日本の学界は鴎外の巨腕に待つものが頗る多かった。鴎外が董督した改訂六国史の大成を見ないで逝ったのは鴎外の心残りでもあったろう・・・<内田魯庵「鴎外博士の追憶」青空文庫>
  2. ・・・古今の英雄の詩、美人の歌、聖賢の経典、碩儒の大著、人間の貴い脳漿を迸ばらした十万巻の書冊が一片業火に亡びて焦土となったを知らず顔に、渠等はバッカスの祭りの祝酒に酔うが如くに笑い興じていた。 重役の二三人は新聞記者に包囲されていた。自分に・・・<内田魯庵「灰燼十万巻」青空文庫>
  3. ・・・ビ教授はそれから後にアメリカへ渡ってかの地でかの著明な大著を刊行したのである。小国の学者になるものではないという気がしたのはあの時であった。 ヘルマンは古典に通じていて、気象の講義にも色々古典の引用が出て来た。いつか私邸に呼ばれたときに・・・<寺田寅彦「ベルリン大学(1909-1910)」青空文庫>
  4. ・・・彼は彼の大著を完成させようと努めました。」 生涯の伴侶の埋葬にカールは立会うことが出来なかった。病気のため医者から外出を禁じられていたから。数人の親密な友人が、彼女をハイゲートの墓地へ送った。エンゲルスの墓前での言葉は次のように結ばれた・・・<宮本百合子「カール・マルクスとその夫人」青空文庫>