たい‐ろう〔‐ラウ〕【大老】例文一覧 2件

  1. ・・・登勢も名を知っている彦根の城主が大老になった年の秋、西北の空に突然彗星があらわれて、はじめ二三尺の長さのものがいつか空いっぱいに伸びて人魂の化物のようにのたうちまわったかと思うと、地上ではコロリという疫病が流行りだして、お染がとられてしまっ・・・<織田作之助「螢」青空文庫>
  2. ・・・三月三日に井伊大老の殺された報知が電信も汽車もない昔に、五日目にはもう土佐の高知に届いたという事実がある。今なら電報ですぐ伝わる。 知名の人の旅立ちでも、新聞があるために妙な見送り人が増して停留場が混雑する。この場合にも前と同じ事が言わ・・・<寺田寅彦「一つの思考実験」青空文庫>