だび【××毘/××毗】例文一覧 2件

  1. ・・・「荼毘だ、荼毘だ」と丸顔の男は急に焼場の光景を思い出す。「蚊の世界も楽じゃなかろ」と女は人間を蚊に比較する。元へ戻りかけた話しも蚊遣火と共に吹き散らされてしもうた。話しかけた男は別に語りつづけようともせぬ。世の中はすべてこれだと疾うから知っ・・・<夏目漱石「一夜」青空文庫>
  2. ・・・これより鳳山亭の登りみち、泉ある処に近き荼毘所の迹を見る。石を二行に積みて、其間の土を掘りて竈とし、その上に桁の如く薪を架し、これを棺を載するところとす。棺は桶を用いず、大抵箱形なり。さて棺のまわりに糠粃を盛りたる俵六つ或は八つを竪に立掛け・・・<森鴎外「みちの記」青空文庫>