た・ぶ【賜ぶ/給ぶ】 の意味

  1. [動バ四]
  1. 「与える」「くれる」の意の尊敬語。「たまう」と同義であるが、与える相手を低めて、上位者から下位者へ物などをくれてやるという気持ちが強い。お与えになる。くださる。
    • 「娘を我に―・べと伏し拝み」〈竹取
  1. (自己側の動作に用いる)
  1. ㋐目下の者に対する尊大な語気を表す。くれてやる。
    • 「汝が詞のやさしさに箭 (や) 一つ―・ばん」〈古活字本保元・中〉
  1. ㋑尊者に対する会話・消息などで、自己側の第三者への行為を語るときに用い、与える相手を低めることによりかしこまりあらたまった気持ちを表す。与えます。くれてやります。
    • 「わらはべに物もえ―・ばで」〈宇津保・忠こそ〉
  1. (補助動詞)動詞の連用形、またそれに接続助詞「て」を添えた形に付く。
  1. ㋐その動作をする人を敬う気持ちを表す。…してくださる。…なさる。
    • 「なほうれしと思ひ―・ぶべきものたいまつり―・べ」〈土佐
  1. ㋑自己の動作に付けて用い、目下の者に対する尊大な語気を表す。…してやる。…してくれる。
    • 「質の癭 (こぶ) かへし―・ぶぞ」〈宇治拾遺・一〉
  1. ㋒尊者に対する会話・消息などで自己側の動作に付けて用い、かしこまりあらたまった気持ちで、…してくれます、…してやりますの意を表す。
    • 「人の告げ―・びしかば、いとあやしくおぼえ侍りしかど」〈宇津保・忠こそ〉