たま‐の‐こし【玉の×輿】例文一覧 2件

  1. ・・・お前なんぞ年が若いから、もしね、人並みの顔や姿でとんだ自惚れでも持って、あの、口なくして玉の輿なんて草双紙にでもあるようなことを考えてるなら、それこそ大間違い! 妾手掛けなら知らないこと、この世知辛い世に顔や縹致で女房を貰う者は、唐天竺にだ・・・<小栗風葉「深川女房」青空文庫>
  2. ・・・彼は云わば玉の輿にのったとも云われようが、自分の境遇は随分変った。たとえ昔のお房に再会するような事があっても、今の自分を十年の昔豪奢を尽した父の子とは誰れが思おう。やもりを見て昔を思い出すと運命のたよりなさという事を今更のように感じる。そし・・・<寺田寅彦「やもり物語」青空文庫>