たま・る【堪る】 の意味

  1. [動ラ五(四)]《「溜まる」と同語源》こらえる。がまんする。保ちつづける。下に打消しの語を伴って用いることが多い。「こう暑くては―・らぬ」

たま・る【堪る】の慣用句

  1. 堪ったものではない
    • たまらない」を強めていう語。「朝から晩までこき使われては―・い」
  1. 堪らない
    • その状態を保てない。「そんなに乱暴に着たら服が―◦ない」
    • 感情などをがまんできない。「腹がへって―◦ない」「友だちに会いたくて―◦ない」
    • この上なくよい。なんともいえないほどいい。「仕事のあとの一服は―◦ない」
    • 程度がはなはだしい。「映画が―◦なく好きだ」
  1. 堪らん
  1. 堪るものか
    • (動詞の連用形に接続助詞「て」の付いた形を受けて)そのようなことが起こるはずがない。そのような状態のままにしておくわけにはいかない。「幽霊などいて堪るものか」「へこたれて堪るものか」
  • たま・る【堪る】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・「――ああ、いかな、かながしらも堪るものではない――」「――ええ、苦々しいやつかな――」「――いり海老のような顔をして、赤目張るの――」「――さてさて憎いやつの――」 相当の役者と見える。

      泉鏡花「木の子説法」

    • ・・・……勝手な極道とか、遊蕩とかで行留りになった男の、名は体のいい心中だが、死んで行く道連れにされて堪るものではない。

      泉鏡花「みさごの鮨」

    • ・・・お蔦 ええ、厭かれて堪るもんですか。

      泉鏡花「湯島の境内」