たんざわ‐やま〔タンざは‐〕【丹沢山】例文一覧 2件

  1. ・・・午前は雪に被われ陽に輝いた姿が丹沢山の上に見えていた。夕方になって陽がかなたへ傾くと、富士も丹沢山も一様の影絵を、茜の空に写すのであった。 ――吾々は「扇を倒にした形」だとか「摺鉢を伏せたような形」だとかあまり富士の形ばかりを見過ぎてい・・・<梶井基次郎「路上」青空文庫>
  2. ・・・箱根の峠を越した後再び丹沢山大山の影響で吹き上がる風はねずみ色の厚みのある雲をかもしてそれが旗のように斜めになびいていた。南のほうには相模半島から房総半島の山々の影響もそれと認められるように思った。 高層の風が空中に描き出した関東の地形・・・<寺田寅彦「春六題」青空文庫>