だん‐ぴ【断碑】例文一覧 2件

  1. ・・・ わたくしは戦後人心の赴くところを観るにつけ、たまたま田舎の路傍に残された断碑を見て、その行末を思い、ここにこれを識した。時維昭和廿二年歳次丁亥臘月の某日である。        ○ 千葉街道の道端に茂っている八幡不知の藪・・・<永井荷風「葛飾土産」青空文庫>
  2. ・・・或日、深川の町はずれを処定めず、やがて扇橋のあたりから釜屋堀の岸づたいに歩みを運ぶ中、わたくしはふと路傍の朽廃した小祠の前に一片の断碑を見た。碑には女木塚として、その下に、秋に添て行ばや末は小松川    芭蕉翁と刻してあった・・・<永井荷風「放水路」青空文庫>