ちちゅうかいせいきこう【地中海性気候】
ケッペンの気候区分による温帯気候の一。符合はCs。冬は温暖で雨が多く、夏は高温で乾燥する。エジプトとリビアを除く地中海沿岸・南アフリカ南西部・アメリカ西海岸・チリ中部などにみられる。オリーブやブドウ・柑橘類の栽培が盛ん。 [補説]最暖月平均気温がセ氏22度以上の地域(地中海沿岸・カリフォルニア州など)をCsa、22度未満で平均気温10度以上の月が4か月以上の地域(スペイン北西部・米国北西部・チリ中部など)をCsb、同じく3か月以下の地域(極めてわずかに点在)をCscに分ける場合もある。
ちちゅうかいしきのうぎょう【地中海式農業】
地中海気候の地域で行われる農業。冬の小麦・大麦、乾期の果樹の栽培を中心とする。
ちちゅうかいのためのれんごう【地中海のための連合】
⇒地中海連合
ちちゅうかいれんごう【地中海連合】
EU加盟国と北アフリカ・中東地域の地中海沿岸諸国によって構成される共同体。フランス大統領サルコジが提唱し、欧州理事会の承認を経て2008年7月に発足。EU28か国、欧州委員会、地中海諸国15か国が参加。アラブ連盟もあらゆるレベルの会議に参加する(2017年現在)。地中海のための連合。UfM(Union for the Mediterranean)。UpM(Union pour la Méditerranée)。 [補説]当初は地中海沿岸諸国のみによる「地中海連合」(Mediterranean Union)として構想されたが、EUの南北分断につながると懸念するドイツやEUへの加盟を目指すトルコなどの反発を受け、全EU加盟国が参加するバルセロナプロセス(欧州・地中海パートナーシップ)の一環として、「地中海のための連合(Union for the Mediterranean)」の名称で創設された。日本では後者についても「地中海連合」と呼ぶことが多い。
ちちゅうかいぎょぎょういっぱんいいんかい【地中海漁業一般委員会】
⇒ジー‐エフ‐シー‐エム(GFCM)